ただのおじさんの「フルス フルス フルス」    ………フルス(葫芦絲)は中国雲南省生まれのひょうたん笛です………

まろやかな音色のフルスに一目(耳)惚れした「ただのおじ」さんが日本でフルスを普及させようと一念発起。はてさて………。

泰山登山遠足

2010年12月18日 | 日本語教師



奥にそびえる世界自然遺産で文化遺産の泰山に登る。
今日はいい天気だ。手前の建物はこれも世界遺産泰廟

現在担当している研修生は来年の1月16日に出国と決まっている。 泰安の研修センターに来る研修生たちはすでに出国の準備をしてきている。もう、日本に来たのと同じような気持ちで研修を受けてほしいからである。日本での研修はふつう3年だが、それが3年と3カ月になったと思えばよい、ということだ。

センターに来た以上、日本と同じなので、自宅には帰れない。結婚している者もいる。たとえ奥さんが出産されるような時でも帰ることはない。

ただ、例外はある。王君の場合は、奥さんが出産を控えていたが、胎児が逆子だということが分かった。それで、母子ともに危険なので、帝王切開をすることになった。それで、出産の日の帰郷が許された。

研修生たちの日本語の勉強は朝8時15分から、4時半まで、びっしり詰まっている。夜は夜で晩自習の時間があり、その時の課題が与えられる。携帯電話は預かり(取り上げ)られ、土曜日午後と日曜日だけ返される。

そんな厳しい研修生活だから、研修生たちはあこがれの日本に行って困らないように他のことに気をとられずに真剣に日本語の勉強をする。

厳しい研修生活の中で、唯一の楽しみがある。それは泰山登山である。歴代の皇帝たちがこの山に登り、天の神に皇帝に就任したことを報告し、地の民に世を治めることを宣言する封禅の儀を行った道教のもっとも有名な山である。泰安の町のすぐ後ろにあるその山に登り、中国での思い出を作ろうというわけである。 ある研修生は山頂で日本での無事を祈り、またある研修生は家族の安全を祈る。

私はもちろん、山頂で「フルスが日本で普及しますように」と、祈りを込めて吹くつもりだ。



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