フルスの曲は竹林の曲が多い。
なかでも、「竹林深処」は名曲中の名曲
4回の基本練習が終わったら次からは実践練習である。次の回の課題曲を与えられた。当然初級のやさしい曲から始めるものと思っていたら、なんと、いきなり中級(6級)の「竹林深処」であった。 ※ 中国のフルスの級については別に述べる。
いつも、こんな曲が吹ければいいなあと、ため息混じりに見ていた楽譜である。
この曲は何度となく聴いている。イントロの部分の速度の変化がかっこよくあこがれの名曲だ。しかし、私にとっては遙か遠いところにある曲だと思っていた。数字譜にあまり慣れていない私には数字の羅列を見ると、目が回りそうである。でも、1週間後には先生の前でこの曲を吹かなければならない。
寸暇を惜しんで練習をした。私の仕事は午前中で終わるので、午後からは自由だ。ところが、部屋にベッドがあるので、すぐゴロンと横になりたくなる。
いったん横になると3時、4時まで寝てしまい、生活時間が狂ってしまう。そうすると、練習時間もなくなる。
我慢しながら、練習をした。はじめはどうなることかと思ったが、1週間後には曲がつながり、なんとか吹けるようになった。そして、合格することが出来た。
初級から一歩ずつ進み、できれば中級の入り口あたりまで進めればいいなと思っていたが、いきなり、6級(中級)に合格するとは夢のようなことだ。
もちろん最後までつながったと言うだけで、決して上手でない演奏だとは自分自身も重々分かっている。