ただのおじさんの「フルス フルス フルス」    ………フルス(葫芦絲)は中国雲南省生まれのひょうたん笛です………

まろやかな音色のフルスに一目(耳)惚れした「ただのおじ」さんが日本でフルスを普及させようと一念発起。はてさて………。

私はここでつまずいていた

2010年11月26日 | フルスとの出会い

指定のフルスでは表記の音符の音は出ない。
初心者の私にはどうしても理解できなかった。



理解できないはず。表記が間違っていたから。
最新版のテキストでは訂正してあった。

上の写真はテキストに載っているタイ族の民歌「美しいところ」の楽譜(数字譜)である。
私はフルスの練習を始めた頃、この部分でつまづいた。冒頭の指示で「1=♭B」は 「ドをB♭とする。」という意味である。それから「3/4」は「4分の3拍子」を意味する。最後の「全安作5(実際は数字の下に・がある)」は「全部の穴を押さえた時の音を低いソとする。」という意味である。

すなわち、全部を通して読むと、この曲は「B♭調のフルスで吹く。曲は4分の3拍子で全部の穴を押さえて吹いたとき、移動ドで低いソの音になる。」と、宣言しているのである。
辞書を引き引き、ここまでを調べたが、どうしても、B♭の笛では出せない音が表記してあるのだ。このように分からないところが随所に出てきて、私を悩ませた。

そして、ひょっとしたら、私は根本的な間違いをしているのではないかと思い、挫折の連続であった。

自分での練習は思い出したように、続けてはいたが、本格的に教えてくださる先生を待ち望んでたが、この5年間に、今までに、中国の別の4都市でそれぞれ3ヶ月程度ずつ5回住んだ。そのたびにフルスの先生を探したが、出会わなかった。長い間フルスの先生の登場を待っていたのだ。