中国版「竹田の子守唄(チータオ)」は平和を祈る歌だ
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フルスでこの曲を演奏したあと、皆さんに「チータオマ?(知っていますか)」と、聞いたら、「チータオ(知っています)」と答えた。それで、「シェンマ?(何ですか)」と聞いたら「竹田の子守唄」と答えてくれた。
次に黄先生に「チータオマ?」と、聞いたら「チータオ」と答えてくれた。そして、「シェンマ?」と聞いたら、また「チータオ」と、答えてくれた。
それで、もう一回「チータオマ?」と聞いたらやっぱり、「チータオ」と答えられた。それを何度か繰り返したら曲名が「チータオ」というのだと、みんな分かってきた。この場合の「チータオ」は「知っています」ではなくて、「祈祷(チータオ‥祈り)」という意味なのだ。発音は少し違うのだが、普通、日本人にはその違いは判別できない。
台湾人であるジュディオングが、お父さんの50歳の誕生日にこの歌を贈ったところ、詩人であるお父さんが、平和を祈る意味の詩をつけて返されたそうである。そして、その曲が中国中にヒットして、中国ではみんなこの曲は中国の曲だと思うぐらい有名になったということである。
そういう意味で私は日中友好の曲としてふさわしいと思い、私はことあるごとに、演奏している。こんな感じで、黄先生との中国語による交流は進んでいった。