ただのおじさんの「フルス フルス フルス」    ………フルス(葫芦絲)は中国雲南省生まれのひょうたん笛です………

まろやかな音色のフルスに一目(耳)惚れした「ただのおじ」さんが日本でフルスを普及させようと一念発起。はてさて………。

長崎演奏旅行(フルスの穴の位置は共用)

2010年03月25日 | フルスの基礎
フルスでは低いソと、さらにその下のミは指の押さえ方は同じである。写真のようにどちらの音も表の面の穴を全部押さえて吹く。そしてソを鳴らしたいときはかなり強く吹き、ミの場合はごく弱く吹くようになっている。ところが実際上、ソは簡単に出せるのだが、ミの音はかなり訓練を積まなければならない。だから私が作った教則本(練習曲集)ではミの音を使った練習曲はずっと後に出している。それも付け足しで載せている程度である。下のミは練習しなくてもフルスは十分楽しめる。ところが、中国の教則本ではミの音の出し方はかなり早い時期に出ている。私から言わせれば、時間の無駄だと思う。その分、ほかの音をスムーズに出して音楽を楽しんだ方がいい。下のミはかなり貧弱な音で、あんまり実用的ではないからだ。中級程度になって、練習を始めても遅くはない。
中国人はそのミの音を大事にする。だから、正しいソの位置に穴をあけないで、ミの音と共通に出る位置にあけたのだろうと言うのが松林先生の考え方である。結果として正しいソの音ではなく、少しピッチが高いソの音が出るのだ。
私はその主張に十分納得して、日本フルス普及会が推薦しているフルスをもう一度詳しく見たところ、意外なことを発見したのだ。