K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

メトロポリス

2011年10月13日 | 映画
こんばんはー。

バイト帰ってきたら12時半ですか。
そうですか。

塾長にご飯おごってもらったので良しです!

今日も映画のお話です―。

てか最近多いな映画。

この前までは美術ばっかりだったのに・・・


バランス良く書きたいものです^^


えーっと。
夜も遅いんで短めに。

今回は珍しくアニメ映画です!

手塚治虫原作の「メトロポリス」

を2001年に映画化したものです。

子どもの頃観た記憶があるのですが。

全然覚えてなかったので、気になって借りちゃいました。


【以下ネタばれ注意!】

というか、もうオーソドックスなテーマすぎてネタばれも何もないような気がしますが笑

舞台はロボットと人間が共存する近未来。
しかし、人とロボットの間には明確な格差が存在し、
社会はレッド公による実質的な支配が続いていた。
レッド公は指名手配中のマッドサイエンティスト、ロートン博士に依頼し、
かつての自分の愛娘にそっくりの人造人間ティマを作らせる。
その目的とは、超高層ビル、ジグラットの頂上にティマを据え、
人とロボットを越えた超越的な力をもって国を支配させるためだった。
ロートン博士はレッド公の義理の息子ロックの襲撃にあい死亡。
ティマは行方不明となったが、ロートン博士を追いに日本からきた探偵ヒゲオヤジの相棒ケンイチに保護される。
その結果、ケンイチとティマは国の軍部に追われることになり、
協力してくれる仲間のロボットたちを犠牲にしながらも結局は掴まってしまう。
最上部の特殊な椅子に据えられたティマは結局暴走し、人間を滅ぼそうと試みるが、
本物語の主人公ケンイチが暴走したティマを止める。
ティマ暴走後の国では、ロボットと人間が手を取り合って復興に取り組んでおり、
最後は人とロボットの共存を匂わせるような雰囲気で終わる。

みたいな。
結構、今となってはありがちな話。


・・・を何十年も前に考えてるんだからすごいよね。
流石手塚治虫・・・!
マンガの神様というだけはある。

って、なんか偉そうだね(笑)


でもなんか、着想は同タイトルのラング監督の映画に影響を受けているみたいですね。
じゃあ、本当に感嘆すべきなのはラング監督なのか!!!

とか言ったり。

でも火の鳥とか三つ目がとおるとか、ブラックジャック、鉄腕アトムなどその他多くの名作を生みだした才能はさはりすごいですよね。
「火の鳥」の世界観とか、広大すぎてたまについていけなくなる(笑)
ああ、見たいなあ・・・

てか火の鳥、フェニックスを題材にしたものって個人的にはすごい好み。
なぜか知らないけどwww
不死鳥という概念というか、それをめぐる表象に最近は興味があったり。
卒論火の鳥とか?www
いやあ、でも絶対に先行研究ないから、取り組みがいはあるかも!
火の鳥伝説の美学というか、なんというか云々。

ああ、話がそれた。


この作品もすごい批評理論で読み解けそうですよね。

でも今夜は時間がないのであんまりしません!

でも、やっぱり主題となってくるのは人と機械。
人と人に行使される機械、ロボットの対立。
社会的地位の差や、道化師としての役割を果たすロボットなど、
民族問題、人種差別を匂わせる設定も採用されています。
しかし、ここで忘れてはならないのが、
ロボットに職を奪われた人間たちの存在です。
トマス・モアの「羊が人を食う」という表現が、
まさにここで「機械が人を食う」という表現に変化している点にも注目でしょう。
被害者としてのロボット、加害者としてのロボット。
この2つの側面が単純な二項対立を妨げています。

二項対立で何でも読みとけると思ってんじゃねーぞ!
という構造主義に対するアンチテーゼのようにも思われたり。

そして、ここでは親子愛も重要なファクターとなってきます。
あ、フロイトですね。再び。
レッド公を巡る2つの親子関係。
レッド公とロック、レッド公とティマ。
義理の息子ながらも父に最大の敬意・親愛を払い、身を犠牲に捧げるロック。
レッド公とは血がつながっていないロボットのティマ。
レッド公は故人ティマへの愛情から、ティマ型のロボットを世界の頂点に据えようとする。
そして、世界の頂点はロボットではなく父親を据えようとするロック。
こうした2つの親子関係が物語の重要なキーとなっています。

また、ティマにとっての本当の親とは、製造後初めてであったケンイチであり、
最後にティマの暴走を止めるのもケンイチとの出会ったころの思い出でした。
ここに、幼少期の体験が成人後になっても多大な影響を及ぼすというフロイト心理学の基礎が据えられているのではないでしょうか。


いやあ、手塚さんやっぱりすごい!


という批評はエゴですなあ^^


火の鳥読みたい!


hona-☆

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