職場の人と一緒に駅への帰り道。
曲がり角で自転車に乗ったボーイッシュな感じのものスゴい美人。
0.5秒
男?
1秒
女だ。
2秒
スッゲー美人だな。
一瞬のそれだけの出来事。
一緒にいた人もやはり驚いたらしく、直後二人で目を合わせて
「今、見た?」
みたいな会話に自然となった。
一瞬なので顔も覚えていない。
青いマウンテンバイク
黒か紺のウインドブレーカー
カーキ色のキャップ
ジーパン
一瞬なので定かではない。
しかしそんなボーイッシュな服装でも人目を惹いてしまうのがハンパなさを物語る。
無意識のその一瞬で多くの情報を得ようとしたのはどういうことだろう?
ある種の事件のような衝撃によるものなのか、ただの本能的なスケベ心なのか、絵画や芸術などの「美」に心を奪われるみたいなことなのか?
とにかく一瞬の夢。
そんな余韻も急速に遠い記憶となり、朝起きていい夢みたなぁみたいな、ただそれだけのこと。