歓びの音

１本入れて調子が出たのか、場所を変えたのが良かったのか少し撮れるようになった。


最初は隣町の商店街周辺を撮影していたけど、１本入れたあとは繁華街に移動した。


何とか目標の１本クリア。


まぁ数じゃないんだけど。





「カシャンッ」





いやなんか違うな。





「カタンッ」





FM3Aはそんな音がする。


「チャッ」というライカの控えめで上品な音じゃなく、大きめのその少しマヌケな感じの音が自分に合ってる気がして憎めない。


撮影する歓びの１つに、この音を聞く快感がある。

縛りの中

花粉地獄さえなければ、ポカポカ陽気の写真日和。


花粉の憂鬱に気持ちで負けないため、朝サザンでテンションを上げて出発。


新しいテーマは大変縛りが多い。


人さえいれば場所はどこでもかまわないけど、ある条件下でないとシャッターを押せない不自由な撮影。


よって、


なかなかフィルムのカウンターが進まない。


前のシリーズと違って、被写体に向けて撮りまくる的なアプローチはできない。


よって、


すぐ煮詰まる。


２時間撮って休憩。


中華料理店で、トマト卵炒めをつまみに生ビール。


けっこう頑張ったつもりが、カウンターは15コマしか進んでいない。


ふぅ～


厳しい縛りの中撮影するのは、なかなかしんどい。


朝飲んだ薬がビールできれたのか、鼻がムズムズする。


だけどアルコールに頼らずに、この撮影を続けるのはたいへん厳しい。