TacoToma

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「東京ラブ・シネマ」を見ました!

2012-08-14 09:55:51 | Voice

2003年作品。フジテレビは花の月9ドラマです。

このドラマを見ることにした経緯は、何を隠そう、脚本家の藤本有紀さんを研究?するためです。あの「ラブレボリューション」を書いた人が、なにゆえ「ちりとてちん」を経て現在の大河「平清盛」に至ったのかを知りたいのです。

 

この「東京ラブ・シネマ」は、藤本さん一人の脚本ではないんですけど、かなーり「ラブレボ」と通じる所があります。主人公はできる女性で35歳。2年前の「ラブレボ」の時は32歳でした。このあたりの年代と言うのは、いわゆる団塊ジュニアというボリュームゾーンですね。そして、お笑いの宮迫くんが演じる副社長、これは江口洋介が演じる主人公の後輩で片腕なのですが、おちゃらけキャラであり「ラブレボ」における議員秘書の吉田と同じようなポジショニングです。あと、出来る女(財前直見演じる卯月晴子)への恋のアドバイザー役が、浅田美代子。この辺の設定は、少し年下のマリさんがアドバイザーだった「ラブレボ」とはずらしてある。ただ、やはり卯月の台詞はかなり「ラブレボ」の恭子先生と似ている。

 

ストーリー構成的には、ずいぶん違っていて、主人公2人は最後までキスすらしない。唯一積極的に行動するのは卯月の部下で25歳の伊東美咲が演じるOLのみ。みんな心の中で気になっていながらなかなか告白できないでイジイジするドラマだった。けど、やっぱり「ラブレボ」の延長線上の作品で、同じ脚本家が書いたとわかる作品だった。

 

「ラブレボ」が95点とすれば、「東京ラブシネマ」は45点か50点かな? ドラマと言うのは、本が良くて俳優が良くて、演出や音楽などが良くて、トータルなコーディネーションがうまくいって初めていいなと思えるわけで、「東京ラブシネマ」は1コ1コは悪くないけど、コーディネートがイマイチ良くない。

私はよくわからないが、江口洋介というのはお兄さんキャラで、あまり恋人キャラではない。財前さんはお姉さんキャラでありこれまた恋人キャラではない。で、そのままこのドラマではお兄さんとお姉さん、つまり面倒見のいい人どうしが、自分自身の恋にはうといという感じで進んでいくので、ある意味はまり役なのかも知れないけど、結果として全然ロマンチックじゃない。その辺が共感を得られなかった原因ではないかな?

宮迫の大阪弁も暑苦しいし、伊東美咲は下手で、なおかつ彼女の良さが全然生かされていない。浅田美代子を持ってきたのもいかがなものかと思う。大滝詠一の主題歌はバリバリの大滝節で、ファンの方にはいいかも知れないけど、べったりしてる。「ラブレボ」の主題歌、平井堅の「Kiss of Life」はめちゃめちゃ良かったのにね。

って感じで、脚本家の藤本さんに関して、「ラブレボ」からの発展が見られるとすれば? 竹中直人が演じる大手映画配給会社社長が、本当は大好きな卯月女史をいじめて、泣きついてくるのを待っているけど、いじめても全然こたえなくて・・・という設定が面白かった点でしょうか?

 


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