エリック・ロメール監督
「木と市長と文化会館 または七つの偶然」を見る。
いちばん好きな映画はなんですか。
と聞かれることがたまにあって、
そんなときは「女と男のいる舗道」とか
「突然炎のごとく」とか答えたりしているけれど、
実はこの映画がいちばん好きかもしれない。

ユーモアとかエスプリとかウィットとか、
そんな味わいがあるだけで
映画ってのは面白くなるんだなと思う。
喜怒哀楽の「喜」と「楽」ね。
「七つの偶然」とサブタイトルにあるように、
文化会館を建設しようとする市長が
たまたま会った人たちと議論するパートが7編ある。
セリフの応酬が激しいけれど、どこか幸福感に満ちているのは、
登場人物の誰も、議論する相手を傷つけることなく
爽やかに自己主張を通しているからだと思う。
フランスの田舎の風景も綺麗だし、空気も澄んでそうで、
陽光のもとでは誰だって呑気になるよなあ、と。
議論してるあいだに、あれよあれよという感じで
めでたしめでたしとなり、
みんなが歌いまくるラストの鮮やかさと言ったら、ない。
何度見ても、呆気に取られるというか、度肝を抜かれる105分。







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