世界の人権・紛争・平和

ヒューマン・ライツ・ウォッチ ホンジュラス:刑務所環境を全面的に点検せよ

ホンジュラス:刑務所環境を全面的に点検せよ

火事で受刑者数百名が死亡、数十人が負傷

(Washington, DC, February 15, 2012) – Honduras should urgently overhaul its prison system to end overcrowding and improve prison conditions, Human Rights Watch said today.

(ワシントンDC、2012年2月15日)-ホンジュラスは刑務所の受刑者による過密状態をなくすと共に、刑務所環境を改善するため、刑務所体系を緊急に全面的に点検するべきである、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。

On February 14, 2012, over 300 inmates were killed and dozens were injured during a fire in the Granja Prison in Comayagua, according to local press accounts. Honduran authorities said the fire could have been the consequence of a prison riot or an electrical short circuit.

地元報道機関の説明によると、2012年2月14日コマヤグア市のグランジャ刑務所で起きた火災の際に、300人以上の受刑者が死亡、数十人が負傷したそうである。ホンジュラス当局は、火災は刑務所内の暴動の結果、若しくは漏電によって発生した可能性があると述べている。

“The tragic deaths of hundreds of inmates, one of the worst incidents of its kind in the region, are ultimately the result of overcrowding and poor prison conditions, two longstanding problems in Honduras,” said José Miguel Vivanco, Americas director at Human Rights Watch. “Given that Honduras has one of the highest homicide rates in the world, authorities have been locking up convicted and suspected criminals, but failing to address the conditions in which they are being held.”

「受刑者数百人が悲劇的な死を遂げていますし、中南米周辺地域での最悪な事件の1つですが、結局のところ、ホンジュラスが長い間対処して来なかった2つ問題、刑務所が過密状態にある事と、劣悪な刑務所環境である事の結果であります。ホンジュラスが世界で最も高い殺人事件発生率を抱える国であることから、当局は有罪判決を受けた犯罪者と容疑者を収監してはいたのですが、受刑者が拘留されている環境に対処することを怠っていたのです。」とヒューマン・ライツ・ウォッチのアメリカ局長、ホセ・ミゲル・ヴィバンコは語っている。

Local press reports said that the country’s 24 prisons, which have a total capacity of 8,000, currently hold 13,000 prisoners.  Local human rights groups say that prisoners in Honduras suffer overcrowding and poor prison conditions, including inadequate nutrition and sanitation.

同国には24の刑務所があり、その総定員は8,000人だが、現在13,000人の受刑者を収監している、と地元報道機関は述べている。地元人権保護団体の話では、ホンジュラスの受刑者は、不十分な栄養摂取と衛生設備を含む、刑務所の過密状態と劣悪な刑務所環境に苦しんでいるそうである。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事