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よく歩く人は健康だといわれるが・・・・

2009-05-04 23:42:54 | 太極拳

 よく歩く人は健康だといわれるが・・・

        「運動と健康」 放送大学 P.139-抜粋参照

 若い頃どのような運動や身体活動を行っていたかということも大事ですが、いま現代どれだけの運動を行っているかという方がより重要です。

 歩行速度は60歳ないし65歳から急激に低下します。

 歩幅も歩行速度と同様な低下傾向がみられます。

 高齢者の通常歩行時の歩行速度、歩幅は加齢とともに低下をしますが、ただこれも他の運動機能と同様に非常に個人差が大きく、運動習慣が大きく関与しています。

 高齢者の歩行の特徴として、速度の低下、歩幅、ステップ数の低下、体幹の前傾姿勢、左右および前後の動揺の増加、各関節の運動範囲の減少などを上げることができる。
 歩行時の骨盤の回転が減少し、各関節の動く範囲も減少し、左右の足が同時に着地している時間が長くなるという特徴がみられる。
 
 すべての動作の基本は2本の足の裏で立つことである。

 個人差があるが50~60歳代以降、急激に「立位の安定性」が低下する。またこの時期女性のほうが男性よりも安定性に優れている。もちろん、個人差はあります。さらに70歳代をピークに、その後改善の様相を示すという特徴があるが、80歳代が70歳代よりも優れているということではない。
 立位の安定性は平均寿命との関係があげられる。女性のほうが安定性に優れていること。局所脳血流量、知能、重心動揺との関連について検討し、脳の老化(萎縮)がより進んだ群で重心動揺が増加し安定性に低下傾向が見られることが確認された。
 お酒の飲みすぎ、晩酌の習慣には注意が必要です。とくに50~60歳代にとっては加速度的に脳の萎縮を招きます。男性に多くみられる傾向です。

 加齢に伴う歩行スピードの低下は、大腰筋と大腿部伸筋群の筋量の低下に起因することを意味している。また、歩幅の短縮には筋力の低下に起因している。このように、60歳以後に急激に起こる歩行速度の低下は、歩幅が小さくなることに起因している。このことによっていわゆるベタベタ歩きになってしまう。
 片足での支持時間が短くて、蹴りだす動作が小さい。当然地面と足底のなす角度は小さくなる。このことがつまずきの原因にもなる。片足での安定した立位保持が可能なように工夫する必要がある。足首の回転運動をし可動域を広くする。片足立ちなど、ときには挑戦して、バランス感覚を養うのも良いかと!!

 一般に屈筋群(ハムストリング)の方が伸筋群(大頭四頭筋)よりも加齢に伴う筋力の低下が遅い。そのために高齢者特有の膝の曲がった立位姿勢がとられることになる。
 また加齢とともに、動作そのものが遅くなる傾向を示す。

立つこと歩くことが人間の基本動作である。よく歩く人は健康だといわれるのは以上に記した、このためである。

最後に、脚力の強弱は年齢とは関係なく、日常生活での歩数量と関連がある。いま現代どれだけの運動を行っているかという方がより重要である。

 
 
 


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