大河ドラマ『麒麟が来る』が終わった。今、最終回の再放送も見終わって、それなりの感慨に襲われている。
歴史上の人物のそれぞれの実態は分からない。良くも悪くも書かれ、また相当の装飾が施されているだろう。それらはさておき、あの戦国時代に、もし「平安な時代の到来を夢見てそのために身を投じた人物」がいたとすれば、それは明智十兵衛光秀という男を除いていなかったのではないかと私は思う
家康が麒麟を連れて来たという説がある。しかし彼は積極的に戦うことはしなかったし、続く徳川時代は鎖国によって人類の進歩に立ち遅れ、それは明治以降の反動、激動を準備した。
光秀は理想の実現のために積極的に戦った。しかし麒麟は来なかった。しかも、二十一世紀を迎えた現時点にも来ていない。それどころか、世界はむしろ荒れ果てている。トランプ政権をはじめとしたアメリカの体たらく、中国、ソ連の覇権主義と非民主政治、日本に至っては、戦後築き上げた経済も民主主義も食いつぶして、政治も経済も貧困のどん底だ。
麒麟はいつ来るのだろうか?
我が家の庭の紅梅