プライドというもの

今日は、犬クラブのお手伝いで一日つぶれる。

クラブがオビディエンスとラリーの競技会を主催したので、チェックイン
テーブルでボランティアをした。キャバリエを連れて参加したCarolと話が
はずんで、結構楽しかった。彼女はラリーのジャッジもしているので、
競技を見ながら解説してくれ、とっても参考になった。

帰りはBethに車で送ってもらった。
「この競技会の収入がクラブの助けになるといいね」と言ったら、「アジリティ
と違って、オビディエンスの競技会は赤字なのよ」

確かに、見てるとお金がかかりすぎる。AKCのレップを呼び、ジャッジは４名、
その旅費と宿泊費。さらにリボンやトロフィー、景品の山。会場を借りる費用
や諸々の経費。セクレタリーだって自分たちのクラブ員じゃなく、よそから
雇っている。膨大な費用がかかるのに、オビディエンスの人気は年々下降線
をたどっているので、収入は少ない。毎回、何千ドルもの赤字だという。

それと比べたら、アジの方はいっつも黒字だ。クラブは経済的に逼迫していて
トレーニングセンターの家賃を払うのがやっとという状況なのだから、もっと
アジの競技会を主催したらいいではないか？

「オビディエンスのクラブとしての歴史が長いから、それはできない」と、
長老たち。武士は食わねど高楊枝。アジリティなんて、子供の遊び、という
ことか。

彼らのプライドの高さには、全くおそれいる。
でも、お財布がカラになったら、そんなこと言ってられないわよ。

カニ事件

減量が順調なのはいいが、TABIが食欲の権化となってしまった。

昨日の夕食は、トマト味のシーフードシチュー。
海老、ムール貝、カニなどを豊富に入れて、とても美味しくできた。
食事のあと、貝殻とか海老の尻尾、カニの殻などを夫がバックヤードの
コンポストに放り込んだ。家庭菜園の肥料にするためだ。

夜中ちかくに気がつくとTABIがいない。
外に出てみると、コンポストに何者かが。
ドッグドアから外に忍び出たTABIは、コンポストに入り込んでシチューの
残りを食っていたのだ！

こら！と叱ると、裏のドアからキッチンへとぼとぼ入ってきた。が、よく
見ると口にカニの殻をくわえているらしく、ハサミのところが見える。
出せ、と言ったら素直に出したが、すでにけっこう食っちまったらしい。
生骨はよく食べるTABIだが、シチューで煮込んだカニの殻はめっぽう硬い。
私たちは食事のとき、くるみ割りでカニの殻を割って食べたくらいだ。

お腹の中で刺さったらヤバイね、と言う私に、夫は「もう食っちまったんだから
遅いよ」と相変わらず冷静。翌日にはゲロゲロかな、と覚悟していたが、
運良く今日は何事もなく、元気でまた湖で泳いできた。

裏の犬はうちに遊びに来るとコンポストに飛び込んで腐った野菜など食べて
いくが、TABIは今まで一切そうしたまねはしなかった。減量で、ゴミを食う
ほど腹が減っているのか。いや、でもキャベツとかには手をつけないのだから
カニがことのほか旨そうなニオイを発していたからつい、ということだろう。

Yankees knocked out

クリーブランドが勝った！ヤッホー！

金に糸目をつけずにスタープレーヤーを集めても、そううまくいかないって
ことよ。これでクリーブランドがレッドソックスに勝てば、プレーオフ前の
大方の予想（NYかフィリーかソックスの強豪対決に終わるだろう、ってやつ）
をくつがえす結果となる。楽しみ。

Rockies sweep Phillies

ホームグランドで勝ちを決めたいい試合。

いつもなら今頃フットボールの話題でもちきりのコロラドだが（Broncosの
本拠地だし）、がぜん野球熱にわいている。アリゾナも老舗のシカゴを破り、
今年は西部対決になるわけだ。これでクリーブランドがヤンキースを破ったら、
弱小チーム同士の対決となってますますおもしろい。

ところで、今週末はアジリティ競技会。
ダイエットを始めてから三週間、3.4ポンドもの減量に成功したTABIがどう
変ったかを見るよいチャンスである。あまり俊足になりすぎてコントロール
がきかないようでは、そのへんのボーダーコリーと一緒で困る。だが私の
心配をよそに、今日も無難にジャンパースでQを決めた。すんごい曲がりくねった
コースだったので、俊足組は首を揃えて討ち死にであった。が、TABIは適当
なスピードと確実なコントロールで、飄々とゴール。そして過去の記録と
比較してみると、４秒から５秒はコースタイムが速くなっている。

これはうれしい進歩である。

一般のペット犬にとっての適正体重（体脂肪）と、競技犬にとってのそれとでは、
かなりの違いがあることがわかった。ペットとしてならTABIは肥満では決して
なかったし、趣味程度にアジをやるなら別に問題なかった。しかし、今や
マスターズのレベルとなり、１００分の１秒を争う世界では、余分な脂肪は
体の負担となる。将来、関節に故障をきたす原因となる。

トレーナーはあと２ポンド強の減量をすすめる。この分では、着実に目標に
達しそうである。頑張ろう！

Root for the underdog

プレイオフがますますおもしろい。

ロッキーズの松井のグランドスラムは見逃してしまったが、クリーブランドが
ヤンキーズを大差で破ったのは見ることができた。テレビをつけたときは
すでに６回で、１０対３。てっきりヤンキーズがリードしてると思ったら！
やるじゃん、クリーブランド。ヤンキーズですよ、相手は。

こーゆー、「どーせたいしたことねーよ」みたいに思われてるチームが意外
な活躍を見せるゲームは、見ていて本当におもしろい。ちょうど、「雑種の
くせに」と陰口たたかれてるTABIが、ボーダーコリーやシェルティを追い抜いて
地区大会で優勝したときみたいだ。老舗チームが優勝したところで、べつに
どうってことない。意外性、というのも、スポーツのおもしろさである。

だけど今月は忙しいんだよ。
ずっと試合を見ていたいけど、そうもできないのがくやしいざます。