TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

季節の病?

2001-06-16 05:34:09 | インポート
朝、ベッドから降りたらまるで回転木馬に乗っているような感覚がした。
めまいだ。勢い良く起きすぎたのだろう、と思った。

「お散歩に行くよ」
とTABIに声をかけ、リードをつけてドアを開けた。
いつもならうれしくて目をきらきら、尻尾ふりふりするTABIが、
じ?っと私を見て玄関のポーチにお座りしたまま動かない。
無理やりひっぱって芝生の庭を5mほど歩いたところで、今度は伏せて動かない。
また足でも怪我したのかと思ったが、何ともなさそうだ。
仕方ないので、散歩はやめて家の中に戻った。

玄関先で、今度は大きなめまいがきて座りこんでしまった。
乗り物酔いのような症状も出てきた。カウチに横になってみたが、ひどくなる
ばかり。這うようにして電話までたどりつき、主治医にかけてみる。
あいにく彼女は学会で留守、秘書が私の症状を聞き
「それは Stomach Flu ではないかしら?」
と言う。

Stomach Flu とは、ウィルス性の消化器系伝染病の俗称である。Flu というのは
Influenza の略。インフルエンザといったら日本では流行性感冒、つまり
ウィルス性の呼吸器系伝染病のことだ。だが、こちらでは急激な症状の悪化を
みせるウィルス性疾患を俗に Flu と総称しているようだ。
そして、これはたいてい24時間以内に症状がおさまると言われている。

先日、小学生の子供を持つ母親たちと会ったときに、小学校でこれが流行って
おり、学級閉鎖も一部であったと言っていた。家族でこれにやられたという
人もいた。私もどこかで感染したのかもしれない。
午後の予定を全てキャンセルして、観念して養生することにした。

だが友人に電話で話したところ、
「それは Heat Stroke よ」
と言う。日射病だ。彼女の息子もちょうどやられたらしい。

この地域の気候は定まらない。先週末は夏陽気だったのに、週明けはいきなり
気温が20度以上下がって雨が降り、上着なしで外出できないほどの寒さ。
そして翌日はまた日中30度を越える夏日だ。体が対応できない。
おまけにそんな夏日に私はTABIを連れて、2時間半も森へ散歩に出た。
TABIは川や湖で泳いで体を冷やしたから良かった。

伝染病なのか日射病なのかわからないが、涼しくして寝ていたら治った。
これからの季節、気をつけなくては。


自分にごほうび

2001-06-12 12:46:41 | インポート
私はカレンダーが好きで、家のあちこちに貼っている。
いただきもの、自分で気に入って買ったものなどいろいろ。

キッチンにあるのは、薬局でもらったもの。
毎月、体にいい野菜や果物をとりあげてその歴史や効能、料理の仕方などを
載せており、写真もとてもきれい。さらに、毎月生活を楽しくするちょっとした
ヒントが書いてある。

今月の果物はイチゴ。そしてヒントは、「がんばってる自分にごほうびを
あげよう」だ。ストレスがたまってくると、免疫力が低下して病気にかかりやすく
なったり、精神的に落ちこんでくる。そんなときには、好きなことをして自分の
ために時間を使おう。エステで女王様気分になる、パティオの寝椅子に寝そべって
本を読んで過ごすのもいい。欲しかったものを思いきって買ってみるのもいい。

なるほどな? と、単純な私は感心した。
このところ忙しかったり、日本の実家でゴタゴタがあったりしてちょっとまいって
いたことは確か。自分にごほうびあげてもいいかも。

ちょうど用事で出かけたショッピングモールで、ふとロイヤル・ドルトンの店を
のぞくとバーゲンをやっていた。私は食器に目がなく、よく見てまわる。
ロイ・カークハムのコーヒーマグが$8.99だ。先日お気に入りのマグを割って
しまいしょげていたところなので、一つ購入。ハーブガーデンの絵柄のにした。

帰宅して、早速紅茶を入れて飲んでみる。う?ん、やっぱり美味しい!

$8.99で幸せになれるなんて、私ってなんて安上がりな女だろう。
でも人生って、つらいことと小さな幸せがつながってできてるものじゃないかな。
ほんの一瞬の幸福感が、へこんでいた気持ちをふくらまして、「まだまだ
がんばるぞ!」って気にさせてくれるものじゃないかしら。


幼子二人の命を奪ったものは

2001-06-09 09:54:03 | インポート
大阪の小学校の凄惨な事件をネットニュースで知った矢先、ここカナダでも
日本人による殺人事件があり社会を騒然とさせていることを耳にした。

カルガリーで、23歳の日本女性が15ヶ月の息子を殺害しアパートに放置。
さらに3ヶ月の娘も殺害したのちビニール袋で包み川に遺棄した疑いで逮捕された。

彼女は数年前に留学生として来加、英語を学んでいたが、そのうちカナダ人男性と
知り合い結婚、二人の子持ちに。だが育児に疲れ、犯行に及んだもよう。
アパートの住人が腐敗臭に気づき、管理人が容疑者宅を訪れて幼児の死体を発見、
警察に通報した。夫とは別居中だったという。
男の子の死体は司法解剖にまわされ、女の赤ちゃんの死体捜索は今後も続く。

とまあ、一見してふつーの育児ノイローゼ殺人である。
しかし、この事件の受け取り方は日本とカナダで異なる。

日本では、母子無理心中というのは昔からよくあることだ。貧困その他の理由で、
「いっそこの子を殺して私も」と人生に見切りをつける母親、また子供を殺した
ものの自分は死にきれず自首する母親の事件は、日本人なら何回か新聞やテレビで
報道されたのを見た経験があるだろう。
そして、日本人ならたいてい「罪のない子供が犠牲になって気の毒だが、母親も
さぞつらかったのだろう」と、我が子を手にかけざるをえなかった女性の気持ち
を推し量り、同情するのがふつうではないだろうか。

だが、カナダ人にとって、いかなる理由があるにせよ母親たるものが我が子を
殺すというのは、情状酌量の余地のない罪なのである。
しかもこの事件では、一人は部屋で腐乱死体、もう一人は川のどこかに沈んでいる。
「母親が我が子を二人も殺し、死体を遺棄」するなんて、カナダ人の想像を絶する
極悪犯罪なのだ。
たいていの猟奇殺人には慣れっこになっているカナダのメディアが、異例の
センセーショナルな取り上げ方でこの事件を報じたのは、こうした背景がある
からだ。

カナダだって育児ノイローゼになった女性による事件がゼロというわけではない。
だが、以上の理由でこの日本女性に対する世間の目は一段と厳しく、今後裁判で
彼女の弁護は難しいものとなろう。陪審員制度をとるこの国で、日本的感情や
風土の違いをいかに説明したとしても、彼女に有利な情報となる可能性はとても
少ない。

今後もこの事件のなりゆきを注目したい。


芝生

2001-06-07 05:30:24 | インポート
ランドスケープの会社から、庭専門の設計士が見積もりに来た。

我が家のフロントヤードの、道路に面した前半部分が陥没して、
雨が降るたびに水がたまって湖状態になり、芝がだめになって
しまった。どうやら排水に問題ありのようで、たんに土を盛るだけ
では解決しそうにないので、プロに頼むことにしたのだ。

デラックスコースの見積り額は、なんと$2500。...高い。
もっと安いお手ごろ版はないか、と聞くと、$900だという。
う?ん…
まあ自分たちで土や芝を買ってやるにもお金がかかるし、
TABIパパが仕事を休んだり筋肉痛でつらい思いをしたりという
ことを考えると、そのくらいで手を打つのが無難だろう。

ほんとは、昨年TABIが掘りまくって駄目にした部分も含めて
フロントヤードをすっかり新しくしたかったのだが、
恐ろしくて見積り額を聞けなかった。
全く、一軒家ってのは手間もお金もかかるよ…


トレーナーに相談

2001-06-07 05:16:45 | インポート
今日もTABIはクレートに入りたがらない。

獣医さんに紹介してもらったドッグトレーナーに電話で相談してみる。
「クレートに悪い印象がついてしまったのね。
でもね、子犬のいいところは、すぐ忘れるところよ。また気長にクレートに
慣れさせてごらんなさい。オモチャやクッキーでつって。5分でもいいから
中に入れて、無理をしないこと。
中に入れる時間を少しずつ長くしていくと、次第に慣れるわよ」

なるほど、あせってはいけないのだ。
オモチャでつってTABIを中に入れ、5分だけ我慢してもらう。
吹雪がやんで晴れたので、TABIをバックヤードに出して遊ばせる。
この子が黒い毛皮で良かった。一面の銀世界の中では、白い毛ではまぎれて
どこにいるかわからなくなってしまう。

気がつくと、TABIママのジーパンがすっかりゆるくなっている。
体重計がないのでどのくらいかはわからないが、TABIが来てからこの10日あまり
でやせたのは確かだ。
慢性の睡眠不足と、疲労からくる食欲不振のせいだろう。
この寒いのに、これ以上やせたくない。