TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

犬の運命

2003-02-26 02:58:00 | インポート
散歩途中、獣医さんから犬を連れて帰ってくるNicolleに会う。

シェパードのHARBORは、頭に節分の赤鬼のような突起ができた。良性の腫瘍という
診断だったが、どんどん大きくなるので切除手術をした。今日は、抜糸の日。
シェパードは病気の問屋と言われるが、この子もまだ2歳にならないのにあれやこれや
獣医の世話になりっぱなしだ。

今日はさらに、彼女の攻撃性が深刻化していることで獣医と相談したという。
攻撃性といっても彼女の場合は、Fear Aggression、つまり気が小さいので恐怖感
から相手を攻撃してしまうタイプのようだ。これまでも小型犬に怪我させたり
子供をノックアウトしたりと、別の筋からも話が伝わってきている。
もともとシェパードは主人に忠実で、主人を守ろうとする本能が強い。
Fear Aggressionの犬は、散歩中にすれ違った人が自分の主人に挨拶をしただけで、
「なにか危害を与えそう」と勘違いして飛びつき、服を食い破り、牙を肉に
食い込ませ離さない…といった錯乱状態に陥ってしまう。そうなると、体が
デカイだけに大の男でも犬を止めることは困難だ。それこそ銃で頭を打ち抜くしかない。

獣医は、問題行動の専門家を紹介するという。それでうまくいかなかったら、
安楽死しかない。これまで彼女が起こした傷害事件は裁判沙汰になっていないが、
今後エスカレートする可能性は充分ある。それに、もし他人の子供を攻撃して
死亡させたり、顔に一生残る傷を与えたらどうするか?金で解決できる問題では
ない。そうなれば犬はどのみち射殺される。

それにしても、この飼い主が飼っている犬は全員が程度の違いこそあれFear Aggression
を持っている。雑種、ハスキー、シェパードと犬種は違うのに。偶然の一致か?
以前MLで「内気な犬」が話題になった時、飼い主も犬と同じ性格が多い、という
話になった。飼い主の性格や普段の行動が犬に与える影響は大きい。
逆に、犬を見ると飼い主の性格がよくわかったりする。

新婚のNicolleは、夏に初めての子供が生まれる。
その子はどんな性格に育つのだろう?興味深々だ。


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