TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Film Festival

2002-09-18 04:18:39 | インポート
毎年恒例の映画祭があり、夫と観に行く。

Far From Heaven を観てきた。50年代のアメリカ、絵に描いたような幸せな結婚生活
をおくる主婦が、夫がホモであることを知る。そして、黒人の庭師に恋心を持つようになり…
同性愛や白黒恋愛がタブーだった時代の話。ジュリアン・ムーアが現実離れした完璧な
主婦を好演してて、良かった。ジャッキー・ケネディみたいなドレスもカワイイ。

普段は映画祭なんかバカにして行かない夫が、今回付いて来たのはワケがある。

2週間ほど前、夫は朝ヒゲを剃っていて鎖骨の上あたりにグリグリを発見した。
そして、「ガンだ。オレはこの若さで死ぬのか」とメソメソし始めた。
私が触ってみたら、確かに小さなグリグリがあった。しかし、固く骨についてるかんじは
しないし、なんか脂肪の塊かリンパ節が腫れたものに感じた。
第一、彼の人相を見ると死相が出てない。殺したって死にそうにない顔相だよ。

私は破顔大笑した。六尺をこす大男がなんと情けない!
「医者に診てもらいなよ。なんともないと思うけど、気がすむでしょ」
と言った。案の定、医者は感染症によるリンパの腫れを疑い、血液検査と胸部の
レントゲンを撮った。結果は2週間後、つまり明日わかる。
医者は、ガンの「ガ」の字も口にしなかったらしい。当たり前だよ。
そのうちグリグリも消えてしまった。

なのに、まだ若死にを心配している夫。そこで私は言ったのだ。
「映画祭行こうよ。冥土のみやげになるよ」
それで彼は付いてきたってわけ。ひっひっひ…


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