TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

お金もちがお金もちであり続ける秘訣

2016-12-15 16:34:57 | カナダ話題
それはズバリ、自分のお金を極力使わないことである。

最近行った、とある超有名観光地でのこと。
四十代初めと思われる夫婦が、三人の子供(みな小学生くらい)を連れて見学していた。みな、某有名スポーツブランドのジャケットやバックパック類を身に着け、こざっぱりとしたこしらえ。お金に余裕がある家族の典型だ。

ふと見ると、子供たちがはいている最新型のアウトドア・ブーツから何か出ている。失礼にならないように目をこらして見てみたら、値段のタグ。あ~、なるほど。

これはカナダ人がよく使う手なのだが、真新しい靴やバッグを買うとタグをとらずにしばらく使い、あとで店に持って行って「気に入らないから」と言って返品し、返金してもらう。日本と違い、タグさえとらなければさんざん使ってボロボロになっても返品に応じる店がいっぱいあるからだ。とくに子供用のものは、成長が早い子だとあっという間にきつくなってしまうので、あとで返品する予定でタグをつけたままにしておく母親が多い。こうすれば、有名ブランド品をいくらでもタダで使うことが可能という寸法だ。

バカ正直な私達夫婦など、とても真似のできないやり方だ。

私達の身近にも、こうした人々がごまんといる。
お呼ばれしたパーティーで、知り合いの七十代の夫婦に会った。所有する二台の車のうち、その日は彼らは最新型のメルセデス・ベンツを運転してきた。美人でいつもファッショナブルな妻のほうは、豪華なブルーフォックスをはおっていた。

コートクロークでふと見ると、ブルーフォックスの襟元に値札タグ!
ブルータス、お前もか。まさかあの彼女まで、パーティーに着るためにブルーフォックスを買ってあとで返品するタイプだとは思わなんだ。だって別荘をアメリカに一つ、カナダに二つ持っててお金はいくらでもある人なのに。

でも、このように恥を恥と感じずに過ごすことができるのが、お金持ちであり続ける所以なのだろう。