TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Showing her true colors

2016-04-29 15:10:54 | TABIと暮らす日々
居候わんこが俄然ずうずうしくなってきたのは、うちに来て一か月を過ぎたころ。

もともと問題行動の多い犬で、近所では「きれいな子なのに、こう攻撃性が強くてはね~」と評判だった。散歩中も、よその犬や猫に見境なく襲い掛かるので、私たちも注意しなければならない。

が、なぜかTABIにだけは牙をむくことがなかった。
以前にも何度も飼い主が旅行中などに預かったことがあったが、信じられないほどTABIには従順だった。

それなのに、今回は態度がガラッと変わった。
初めのうちはまあおとなしくしていたが、そのうち慣れてきたら食べ物やオモチャ、席順などをめぐってチャレンジするようになった。まあこれは犬の習性で、ナンバーワンの地位を狙っているわけだが、犬にとっては自然な行動。野生であれば、老犬のTABIを倒してでも欲しいものを手に入れることは彼らにとってはちっとも間違っていない。

しかし、人間と一緒に生きる犬はそれじゃ困る。
私たちとしても、居候わんこが我が家の犬に危害を加えることになったら大変なので、対策を練った。まず、あまり態度が悪いときは何も言わず即、彼女をプレイペンに入れてロックする。うちは犬訓練所ではないし、飼い主からお金をもらって預かっているわけでないので、躾にエネルギーを使うよりもこのほうが手っ取り早い。彼女の頭がすっかり冷えたところで、プレイペンから出してあげる。

TABIの餌の盗み食い防止にも、プレイペンを使う。
食事時には、彼女を彼女の餌とともにプレイペンに入れて、中で食べ終わるようにする。TABIはゆっくり食べるので、彼がすっかり食べ終わって食後のお薬を飲み、食後のオヤツを食べ終わるまで待たせる。

居候わんこが文句たれても、私たちは一切無視。
「こら!」と叱ることもしない。叱るということは、彼女に注目して彼女を相手にしているということであり、自己中心的な彼女のような犬にとっては願ったりかなったりなのである。だから、視線を向けることもしない。そうすると、そのうち犬は飽きて静かになる。

そして、私たちの寝室にはTABIは入れるが彼女は入れない。
彼女のベッドがちゃんとあるのだから、そこで寝させる。

要するに、明らかな差別をするのである。
おとなしい子ならここまでしなくてもいいが、生意気な犬にはハッキリと境界線を引かないと、どんどん問題行動がエスカレートする。他人の犬のために、私たちの暮らしまでおびやかされてはたまらない。なので、毅然とした態度をとり続けるようとTABIパパとも話し合った。これまでのところ、結果は上々である。