TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Food Stamped

2015-10-04 12:41:12 | その他
ギリギリの食費で一週間、どうやって食べてゆくか?のドキュメンタリー。

フード・スタンプとは、前世紀初頭にアメリカ政府が貧困層救済のために打ち出した政策の一つで、食料引換券のこと。これを持って食料品店で食料と交換する。フードスタンプをもらうにはもちろん、低所得であることや生活に困窮していることを証明して、政府から発行してもらわなければならない。

政府は、一人につき一食1ドルの予算と見積もってフードスタンプを発行している。かなりきびしい。日本で一食100円の予算だと、コンビニのおにぎりも買えない。

アメリカのエライところは、なんとワシントンDCの下院議員たちが実際にフードスタンプで一週間暮らす実験に参加した点である。一食1ドルの予算で食べていくのがいかに大変か、彼らのインタビューは興味深い。

さらにこのドキュメンタリーでは、ドキュメンタリー作家の夫と栄養士の妻のカップルが、フードスタンプ予算内でいかに一週間食べていくか?それも安いジャンクフードに頼るのでなく、できるだけ健康的なメニューに終始してがんばる様子が描かれている。

安い食事というとインスタントラーメンとか、缶詰、駄菓子などの砂糖まみれ脂肪まみれ、栄養価の低い不健康食ばかりに頼りたくなるのが人情。しかし、野菜や豆類などの乾物、加工していない食材をうまく選べば、なんとか少ない食費でも生きていくことは可能。おなかいっぱいになるのは無理でも。(やっぱ予算1ドルはきびしい。せめて2ドルから3ドルないとねえ)

私も実際、里帰りで東京のミニキッチンつきホテルで自炊した際、お米は別として一食200円の予算でけっこう食べてゆけた経験がある。卵などはカナダより日本のほうがずっと安いし(四分の一以下)、コンビニでなくスーパーで食料を調達し、セールや目玉商品を選べば食費はそれほどかからない。お弁当などの加工品を買ったら一日の予算がパーだが、食材を買っていろいろ自分で調理すれば、十分な量が食べられる。

その時に東京の方が、今住んでいるカナダの町よりずっと食費に関しては安くあがることがわかった。今でもそのときの家計簿が残っているが、たまにカナダ人の友達に見せて驚かしている。もちろん外食したり、グルメな食材を選べば、どこに住もうが予算はうなぎのぼりである。このドキュメンタリーにも出て来るが、抑えた食費内で健康な食事を続けるには、メニューの工夫と料理の腕がカギだと思う。