TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

注文の多い年寄り

2015-06-26 15:30:31 | カナダ話題
これだから年寄りってやつはよ。

この近所には、定年退職して悠々自適のお年寄りが多い。お金も暇もあるのでしょっちゅう旅行に行くのだが、その際に飼い犬のお守りを頼まれることがある。自分達の息子夫婦や娘夫婦が近くに住んでいるので、以前は息子や娘に犬守りを頼んでたらしいが、あまりしょっちゅうなので嫌がられて引き受けてもらえなくなったらしい。

犬を預かるサービスだってこのへんにはたくさんあるが、「料金が高すぎて、とても年金暮らしには払えない」とこぼす。(そのわりにはハワイに長期滞在とかしてるんだけど…ま、それはまた別の話)

そこで、うちでたまに預かることがある。
今朝も早くから起こされ(年寄りは朝が早いので、朝日とともにやってくる)、犬を預かった。

「エサの鮮度を保つために一食ずつ冷凍してあるから、食事の30分前には冷凍庫から出してね。半解凍のうちにお湯を足して、あ、熱湯はダメよ、鮮度が落ちるから。ぬるま湯ね。お湯で温度を上げてかきまぜて、でも混ぜすぎちゃダメ。この子は歯ごたえのあるのが好きなの。それと、サプリメントは必ず入れてね。お薬は別にしてあげて。散歩は、必ず途中で休憩を二、三回入れてあげて。それとお水は…」

延々と続くお犬サマお預かりマニュアル(苦笑)

私はヘエヘエとうなずくふりをして、途中から全く聞いてなかった。犬なんだから、腹が空けばなんでも食うだろうが!こっちはお金もらって預かってるんじゃないんだ。自分の息子や娘にも煙たがられてる年寄りだから、かわいそうだと思って好意で犬の世話してやってんだよ、今回だけじゃなく前にも何度も。

いいかげんにしろ、クソ婆あ!とどなって犬ごと追い出しても良かったんだけど、犬がかわいそうなので今回は預かってやった。