TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

TABI失踪?

2015-03-21 14:24:44 | TABIと暮らす日々
まったくハラハラさせられて、疲れちゃった。

夕方、TABIを散歩に連れていったパパがガレージのドアからもどってきて「TABIがいなくなった!」と青い顔。彼は、私がいつも「外に出すときは、せめて首輪かハーネスをつけてあげてよ。万一迷子になったときのための連絡先タグがついてるから」と忠告しているのを無視し、なんにもつけずにそのまま散歩に出るときがある。まあTABIはオフリードの訓練ができているんだけど、いつかは困ることが起きるだろうと思ってた。

それが、今日起きた。

パパが近所の人と世間話に夢中になっている間に、TABIの姿が見えなくなったらしい。通りのむこうの公園にでもいるのだろう、とのんびり探してみたがいなかった。あちこち近所にも聞いてまわったが、誰も見かけた人はいず、困り果てて彼は「もしやうちに戻っているのでは?」と一縷の望みを抱いて帰宅したとか。が、TABIはもちろんうちにも戻ってない。

「首輪もハーネスもしてなくて、連絡先タグもつけてない犬がアニマルコントロールにつかまったらどうなるかわかってるでしょ?収容所に何日か置かれて、その後は致死処分よ」と、夫を叱りつけた。が、彼は動揺するだけで何の役にも立たない。

私はTABIの好きなオヤツと、猟犬用の笛、リードをつかんで外に出た。TABIの耳が遠くなってきてから、私は猟犬用の笛を使ってリコールの訓練をTABIにしている。耳が遠くなっても、犬はハイピッチの笛には反応するからだ。万一迷子になった際に役立つと、先輩犬飼いに聞かされた。

夫はまた通りのむこうへ走って探しに行ったが、私は「犬は通りを渡ることはほとんどなく、道なりにどんどん進むはず」と思った。だから、まず隣の家の庭から笛を吹きながら探し始めた。名前を呼んだところで、TABIには聞こえないかもしれないからだ。

三軒目にさしかかったところ、その家のわきから何か出て来るのが見えた。猫かと思ったが、なんとTABIが「どうしたの?」という顔でとぼとぼこちらへ歩いてくるではないか!私は思わずかけよって、TABIを抱きしめた。その後、公園の中を探している夫と合流。夫はTABIの頭をつかみ、「二度とこんな心配をかけるな!今度やったら、お前の足をへし折るぞ!」とどなりつけた。

それが通じたのか、TABIの全身がブルブルふるえ出した。オヤツを鼻先につけても食べようとしない。かなり緊張している証拠。大丈夫だよ、となだめてもふるえは止まらない。家の中に入れてやり、毛布でくるんでやってもガタガタふるえている。そっと体をなでてやり、ずっとそばについてやること30分。やっと安心して眠り始め、ブルブルが止まった。

夫はといえば、全く反省の色なし。
「今度はこれに懲りて、首輪かハーネスをつけてやってよ」と言う私に「うるせえな、そんなものいらねえよ」だって。彼にとっては、フラフラ放浪する犬が悪いのだそうだ。何言ってんだよ、スットコめ。バカナディアンは死ななきゃ治らない。全くもって、こんな男の子供を産まないで良かった。