TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

文化の違い

2013-07-31 04:29:08 | その他
昨日は人の対応で疲れて、夜はよく眠れなかった。

鎮静剤を飲み、やっと寝付く。
やれやれ。

昨日は午前中にヨガの集まりがあり、帰宅してからTABIを散歩に出した。うちの向かいまで来たところ、我が家の庭に見知らぬ黒いサングラスの男が立っているのを発見。男は花壇の中にずかずか入ってゆき、パティオに立ってあちこち物色しながら煙草を吸っている。

あとでいろんな人から「その時声をかけなかったの?」と聞かれた。しかし、相手はどんな人間かわからない。他人の敷地内に平気で入っていくこと自体が犯罪だし、他人の敷地で許可なく煙草を吸うことも軽犯罪である。そういうことを真昼間にやってる男が、まともな頭だとは思えない。自分の周囲に誰もいなく、いざという時に助けてもらえない状況では、自分から行動を起こすことは危険だ。

犬の散歩なので、携帯は持ってなかった。私は、通りの向こうから男の様子を観察することにした。

男は玄関には寄らず、庭のあちこちを物色したのち、車庫に向かった。
車庫は閉まっていた。車庫の戸の前で、煙草をふかしながらやはりあちこち物色している。車庫の戸はコンピュータ・ロックされているが、もし男がこじあけようとしたら私は近所の家に行って警察を呼んでもらおうと思った。

ロックが解除できないと気づいたのか、男はまた庭にもどってきた。その時点で、通りの向こうにいる私達に気づいたらしい。煙草をくわえて、北東方面へと去って行った。

帰宅すると、私は夫の職場とRCMPに電話。RCMPの警官が来て、事情徴収をし、「またその男を見かけたらこの番号に連絡して」と名刺を置いていった。今のところ何も盗まれたものがなく、敷地内で破壊されたものもないので、大きな事件あつかいにはならない。が、一応報告書は出すのだろう。

前に住んでいたアメリカの町は、いまだに西部カウボーイの伝統が残っていて、不法侵入は重大な犯罪として扱われていた。許可なく侵入したものは銃で撃ってもいいことになっていて、アメリカの友人から「冗談じゃなくホントに散弾銃を向けられるから、気をつけないと」と注意されたことがある。彼女の犬がうっかり他人の塀の中に入ってしまい、犬が撃ち殺されたのだそうだ。

カナダ人はもっとのんびりしてるので、不法侵入くらいではあまり驚かないようだ。盗難事件も多発しているが、貴金属や現金がとられたくらいでは力を入れて捜査しないので、迷宮入りである。昨年も夫が車上荒しにあってGPSなどを盗まれたが、結局そのままだった。

よくカナダは犯罪率がアメリカに比べると低い、と言われるが、本当にそうなのかは疑問である。アメリカは警官の数がものすごく多いし、何かあって呼ぶとすぐ来てくれる。小さい事件でもカウントするので、結果的に犯罪率が高くなるのではないか。カナダは警官がそんなにいないし、ちょっとしたことでは電話してもなかなか来てくれない。小さい事件だと、報告書すら書いているかどうかわからない。いちいちカウントしなかったら、見た目は犯罪率が少ないように見えるのではないか。

そういう意味では、カナダは泥棒天国と言える。