TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

犬の直感

2009-12-16 15:02:52 | インポート
って、たいしたもんだと思う。

夫が出張中は私も忙しくて、なかなか彼のようにたっぷり時間をかけてTABI
と遊んでやることができなかったので、噛み噛みオヤツをたくさん買ってきて
あの子に与えていた。夢中になって噛んでいる間は、とりあえず静かにして
いてくれる。牛骨も与えたが、それだけでは足りなかったのだ。

そのオヤツの中でTABIが好きなのが、Texas Toothpickと呼ばれる、牛の
尻尾の皮で作ったやつ。豚耳よりも軽く、臭いもキツクないし、とても食べ
やすいようだ。他のオヤツは飽きるとそっぽ向いてしまうが、これだけは
いつも喜んで食べる。

だが、先日ついにTABIはこれまで拒否したのである。
これも飽きちゃったのか、と思って棚に戻したが、袋を見せると喜んでクンクン
ニオイをかいでいる。別の一本をとって与えてみると、目をキラキラさせて
くわえて自分のベッドへ持って行き、齧り出した。しかし、翌日、例の拒否
した一本を出すと、またもやそっぽを向く。

夫が帰宅してからその話をすると、「俺にまかせろ」と自信たっぷり。
例の拒否オヤツを手に、かくれんぼや持ってこいなどで二十分ほど遊んでやり、
やっとTABIに食べさせることに成功。

しかし、一生懸命齧っているTABIを見て気がつくと、そのオヤツの中間
部分が折れている。手に取ってみると、中心部に固い骨が入っている。
他のは皮だけを丸めて作られているのだが、この一本だけは何かの間違いで骨が
入ったまま加工されてしまったらしい。乾燥した固い骨を齧っているものだ
から、歯茎が傷ついたらしく血が出ている。すぐ取り上げ、捨てた。

拒否の理由は、これだったのか。
「いつものやつと、なんか違う」ってことがわかって、そっぽを向いたのか。

二、三年前の毒入りペットフード事件の時も、異変に気づいて口をつけなかった
犬達は助かり、気づかずに食べてしまった子達は不孝にも命を落とした。
こうしたカンは、野生では命を守るために絶対に必要なものである。
「単なるワガママ」と片付ける前に、人間は犬の直感を信じるべきかもしれない。


雪景色

2009-12-16 14:41:57 | インポート
この地方の雪は、重い。

除雪がやっかいである。しかし、雪好きなTABIは大喜びで雪の中を駆け
まわり、雪まみれになって帰ってくる。子犬のころと全く変らない。
今日は獣医の予約があったので、出かける前に綺麗に雪玉をとってやる。

怪我した爪の状態を診てもらうのと、ライム病の血液検査である。先々月、
散歩から帰ったTABIのおでこにティックが食いついているのを発見、私は
すぐとったのだが、念のために血液検査をしておくことになった。虫に刺されて
一ヶ月は経過しないと血液検査をしても結果が出ないので、今になったわけ。

爪のほうは、先生によると順調に治っているとのこと。完全に治癒するには
時間がかかるので、あせらず様子を見ましょう、と。アジリティは競技に
復帰しても大丈夫。つーか、もう復帰しちゃったんですが。へへへ。

さて、今日は私達夫婦の十七回目の記念日である。
記念日ギリギリに帰って来ることができて、夫はラッキーである。これが妻
がアメリカ人とかカナダ人で、記念日に仕事とはいえ家を空けたりしたら、
バラの花束百本くらいじゃあ済まない。

記念日はいつも外食なのだが、夫が時差ボケでヘロヘロな上、クリスマス前の
金曜日の夜なんてどこのレストランも予約で一杯のはず。混んでるところへ
出かけていって、ぞんざいなサービスに腹を立てるようではバカバカしい。
そこで、私は「おうちでのんびりご飯にしましょう」と提案。

TABIは豚肉ライス、私達はイタリアン・ディナーにアップルパイという
多国籍なメニュー。いつもの酒屋さんおすすめのスパークリング・ワインが
キリリと爽やかで、美味しかった。南アフリカ産である。

思えば私達の結婚した日も大雪だった。あれからあっという間に過ぎ去った
日々。外灯に照らされて、キラキラと光りながら落ちる雪を見ながら、思い出
にふける。家族みなで無事にこの日を過ごせたことを、感謝。