TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

導き

2008-10-09 12:20:40 | インポート
ものごとには全て、理由がある、と思う。

今朝のお散歩は、公園に行かず通りぞいの並木道をてくてく。
ゲートハウスの角でいつもは回れ右するのだが、TABIが道沿いに行ってみたい
顔をするので、そのとおりにした。この道は、住宅街をずっとつっきって
ぐるりと回り、うちの通りにつながるようになっている。歩いたことはないが、
車では通ったことがある。閑静な住宅街のこの時間は、歩く人も全くない。

十分ほど歩くと、反対側の通りを犬連れで行く人々が。
赤ちゃんをバギーに乗せた女性と、お友達っぽい女性。マスチフの子犬、と
いっても八ヶ月くらいですでにかなりデカイ。彼女らは道の角まで来ると、
急に立ち止まった。そして、動かない。

私たちが通り過ぎるのを待っているのだろうか?
あの犬は犬に対して攻撃性があるということなのか。ジェントルリーダーを
つけているのは、そうした行動をコントロールするためなのか。

TABIを急がせて通り過ぎようとしたら、赤ちゃん連れの女性が向こう側から
声をかけてきた。「ティッシュを持ってませんか?」

このへんでは聞くのは珍しい、イギリス英語である。
ありますよ、と言ってポーチから取り出すと、「お友達が鼻血を出してしまって」
と言う。標高の高いこの地では、鼻血は日常茶飯である。数枚のティッシュを
渡してあげた。

そうか、今日なぜか別のルートを歩くことになったのは、そういうわけか。
TABIと私は、この鼻血ブー女性を助ける使命があったのである。