***** 神社と災害 No.54 *****
中央構造線を示す地図を検索している最中、
「名方(なかた)」という地名が
記されている画像を発見しました。
阿蘇・伊勢・諏訪・鹿島など地名と共に、
なぜ「名方」という少々聞きなれない
地名がピックアップされているのかと、
訝しく思いながら調べを進めて行きますと、
なかなかにマニア心を刺激する
示唆を受け取った次第です。
ちなみに、「名方」といいますのは、
阿波国(徳島県)の国府が置かれていた場所で、
現在の徳島市の大部分が「名方」に属し、
今も名東郡・名西郡などにその名残が見られます。
一説に、タケミナカタの「ナカタ」とは、
阿波の名方郡に由来する名称とも言われており、
長野の諏訪大社は建御名方命を祀る阿波の
「多祁御奈刀弥神社(たけみなとじんじゃ)」
から移遷されたという説もあるのだとか……。
真偽のほどはともかくとして、
四国(主に徳島)の中央構造線上には、
この多祁御奈刀弥神社を始め、
「一の宮」を主張する複数の神社が
鎮座しているという事実に、
ガゼン興味が湧いてまいりました。