<是川縄文館>
***** 縄文への旅2 *****
ということで、長々と「青森以外の土偶」
について考察してまいりましたが、
続きは「本物」と対面したときまで保留することとして、
いよいよ舞台を「縄文時代の青森」へと移したいと思います。
縄文中期に「板状土偶」が誕生して以降、
この一帯ではどのような変化が起こっていたのか、
まずは青森県が誇る国宝「合掌土偶」に会うために、
八戸市の是川縄文館を訪ねてみることにしましょう。
ちなみに、こちらの合掌土偶には、
以前「縄文展」で一度お目にかかったことがありまして、
そのときの印象をひと言で表現するなら、
「何だろうこの見れば見るほど漂う違和感は……」
といった非常に言葉にし難いもの。
どことなくアニメキャラを思わせるとぼけた顔、
ボディービルダーのようないかり肩の体形、
座っているくせにまったく安定しない姿勢……などなど、
人間離れした風貌でありながらも、
なぜか親しみを感じさせる「彼女?」のルックスが、
しばらくまぶたに焼き付いて離れませんでした。