たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

忌部以前の神

2018-05-03 09:10:04 | 阿波・忌部氏1

<阿南市・長生町>

 

古代、徳島は「北の粟国、南の長国」という、

二つの国に分けられていたようですが、

粟国と長国が「粟国」として統一されるまで、

「長国」は独自の経済・文化圏を持つ国でした。

恐らく、忌部氏がこの地に入る以前は、

さらにいくつかの「国」が存在しており、

お互いの文化を尊重し合いながら、

緩やかに共存していたものと思われます。

 

数々の繁栄の歴史を残す「粟国」に比べると、

大麻比古神社のような一の宮も存在せず、

忌部につながる伝承も少ない「長国」には、

どことなく地味な印象が付きまとうもの。

しかし、一説によりますとこの長国は、

粟国よりも古い歴史を持つ国であり、

「忌部以前の神」を祀っていたのだとか。

そんな長国の中心地と言われる場所に、

ある興味深い神社が鎮座していました。

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