新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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鳥インフルエンザのカギはG57。パンデニックに一歩近づいてるか(H9N2)

2015-01-03 21:09:56 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

鳥インフルエンザH9N2のスタディ。

  • H7N9の前身とされるH9N2のスタディ。
  • 2009年から、遺伝子多様性が減少する傾向に。遺伝子多様性が減少するということは、ある1種類の優勢なものにまとまる傾向があるということで、(ウイルスとして)有能で感染性の高いものの完成に向かってゆくことになる。2010年から2013年までのあいだにH9N2遺伝子多様性が減少し、共通してG57クレードにある。また、H7N9ウイルスにもこのG57クレード。
  • 鶏への適合性が増している。ワクチンの効果減弱し、感染性が増加。
  • H9N2とH5N1との遺伝子交雑も最近目立ってきており、H5N1のヒトに対する脅威も増してきている。

H9N2が段々完成系に近づいてきていて、H7N9やH5N1にも影響を与えそうだとの報告です。したがって世界じゅうの保健当局はN9N2の動向に注意すべしと呼びかけられています。

インフルエンザのパンデミック、最近は報道にもあまり載ってきておりませんが、そういう事に一歩一歩近づいているかもしれないという気味の悪い報告です。 

ソースはdesign trend
http://www.designntrend.com/articles/33285/20150102/new-h7n9-bird-flu-virus-pandemic-potential.htm

H7N9 Bird Flu Virus Has Pandemic Potential


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