新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

無症候性感染といわれるものの本当のところ

2020-02-27 09:24:13 | 新型コロナウイルス/COVID―19/2019-nCoV/武漢肺炎

今回の新型肺炎は症状のない人から感染します。。。とあらゆる処で繰り返されるフレーズ。その無症候感染の「本当のところ」を報告する南京発新論文。

  • 症状のなく濃厚接触者調査で感染が見つかった24例の分析。1月28日から2月9日の南京。
  • 24例いずれも、PCR実施前には無症状。感染確認後に入院措置となったが、入院中に症状がはじまったのが20.8%。CT所見が確認されたのが50%。29.2%はCT所見も症状も入院期間中を通じてなかった。
  • この、症状もCT所見も無かった7例は、その他にくらべて若年(中央値14歳)
  • 今回調査した無症候例はすべて、重症化したり死亡したりすることはなかった。
  • 最初にPCR陽性になってから最初のPCR陰性になるまでの期間を感染させる可能性のある期間とみなすと、その中央値は9.5日(最長21日間)
  • 観察期間中に、同居家族への感染は確認され、その中には重症化例も発生している。

無症候性感染者は、その後の経過で発祥しても軽症で終わることが多いけれど、その無症候感染者からうつされた人は重症化もあり得るという報告。そして、無症候者から感染が起こるのは最長3週間可能性があるという報告です。

したがって、濃厚接触者の観察は必要なんだという根拠にもなり、症状のない人にPCR検査をする合理的根拠も示してくれる報告ということになります。

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.02.20.20025619v2

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Clinical Characteristics of 24 Asymptomatic Infections with COVID-19 Screened among Close Contacts in Nanjing, China

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