治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

神経どこ行った?

2019-02-20 06:30:42 | 日記
昨日は、ひっさびさにギョーカイ人による「健常者に人権なし」をやられてどっと疲れました。
アタマにきてアタマにきて降り出した雨をものともせず怒りに湯気を出しながら濡れて帰ってきました。
ので早く寝ました。十時前だったかも。
そして朝起きたらねこ母さんがブログ更新してた。
消えた神経!
これ、あの本のがっかり感がよくわかります。どうぞごらんください。



そうなんですよ。話題沸騰の杉様本で皆さんが戸惑っているのも


「神経どこいった?」だと思います。
発達障害が神経発達障害になったのにほぼほぼ言及されていない。
それどころか惜しげもなく「人情なき医師団」の本音がたった1600円+税のムック(経費落とさなくても一般消費者が買える金額)にこれでもかと吐露されている。
ねこ母さんもご指摘の通り、浜松医大教授による「今までは何もせずお守りしてたらよかったんだけど」発言は大びっくりです。
私が「治さない医療」って言ったとき、「浅見さん、言い過ぎ」って思った人いたかもしれないけど医療自らが、しかもこんな立派な本に編者として名を連ねる大先生自らが「これまではお守りでよかった」とか言ってるんだから。
しかも「DSM-5対応」と銘打ちながらDSMとは違う解釈が載っている。
不思議な本です。

昨日の朝、私もこれ読み直していたんだけど面白いことに気づきました。
最後の方に運動障害について載っているんだけど、それについて書いている先生たちがうちふるえながら「いつもは精神医療に無視され日陰者の私たちがこんな栄えある場所に呼んでいただいて」(大意)とか書いてるの。ばかみてえ。それで「こいつらDSM読まないで書いてるな」ってわかりました。
だってDSM-5の「neurodevelopmental disorders」のとこには知的障害も自閉もADHDも学習障害も運動障害も一緒にくくられてるの。このうち杉様が興味あるのは「自閉とADHDが一緒になって薬出せるぜウハウハ」なとこだけなんだけど、私から見ればどれも神経だとくくられたことの方が「治る」につながると思うの。

神経発達障害だから、治るときは一挙に治るでしょ。自閉もADHDも学習障害も知的も運動障害も。
そして薬物だとかなんとかプログラムだとかでは全然治らない。局所的な対応で一時的にカンカイするだけ。
それは神経だからじゃないの?

そして人情なき医師団が仕方なく運動系の人を呼んだのは「一緒にくくられちまってるな、しかたねえ」だったのかもしれないけど、運動系の人はDSMの原書読んでないんでしょう。それで自分たちが特別な思し召しで声かけられたと思ってるの。脇が甘すぎるしなんか白い巨塔のカースト制度を垣間見た感じがしましたわ。

要するにこの本に書いている人、どなたさまも見事に神経に言及していない。
しかも神経発達障害から切り離された強度行動障害の井上大先生がとってつけたように末席を汚している。
つまり「DSM-5対応」っていうのは「DSMが神経と言おうと俺たち神経だと見なす気ないから。これまでの(陳腐な)療育売り続けるから」というギョーカイの宣言なのかもしれません。そういう意味での「対応」なのかもしれません。だとしたらミスリーディングだよね~。

私はね、今年の初めに「あと発達援助は二冊」って言う話をしました。
今の時点でそれは三冊に増えています。
愛甲さんは着々と「知的障害は治りますか?」を出すつもりで準備してくださってるもん。

でも今度の新刊は発達援助の本ではありません。
今度の本は、「治せない医療から発達障害の人々を解放する」本です。

帯の一部だけ先に持ってきます。

=====

我が子が、自分が、発達障害・・・
「一生治らない」って医者に言われても
信じなくていいからね!

発達障害の人々を「治せない医療」の呪縛から解き放つ一冊!

=====

神経発達障害だからこそ、発達障害は、治せない医療から解放されるんです。

そして神経発達障害だということを忘れなければ、発達援助として何が有効か選べるんです。

思えば栄養療法が花風社クラスタで盛り上がった言い出しっぺは誰でしたっけ。
もう忘れちゃいました。
栗本さんが藤川先生の鉄うつの新書とか読んでなんか言ったんだっけ?

ともかく私は「これは治る」と思いました。
なぜなら神経発達障害だからです。
神経の発達障害なら栄養で変わっていくのは当たり前ではないですか。
そして神経発達障害だからこそコンディショニングで一次障害が治るんです。
それほど大事な二文字。
それをギョーカイは見事に無視している。

だからこの本作りました。

構想は持っていました。
もっとあとに出すつもりでした。
発達援助の本を二冊出したあとに出すつもりでした。

でもこれを真っ先に出すことにしました。
boosterにしなければいけないと思いました。
そのために真っ先に出さなければいけないと思い、順序を入れ替えました。
だからここんとこ大変でした。

表紙目次その他詳細は本日のお昼休みにここに上げますね。

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1 コメント

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Unknown (神経発達障害のすべて)
2019-02-22 19:09:20
読みました。
多くは浅見社長や皆さんと同じでした。
専門医?一般人でもわかる…
今、そこ!?まだ?
もう分類屋とか名乗ればいい…。
きゃっきゃしてる部分が手前側…
呼称変更なんかどーでもいい…。
…ところで神経の話は?

発達関係なく、どこの何データとっても「商品購入データ」でも「今日のおうし座」でも。(承諾を得て聞けば)
先生曰く社会階級差、凸凹親は一定数いるでしょ。
この大事な題目で、書くこと?無礼だし、世間知らずというか…。
社内紙でも有り得ない。
医者は患者がいて仕事じゃないのか。
こんな社会性の人間にペアレントなんとか、
トークンなんとか(なにこれ?)勧められてもよ?
…など。

勢い10年ぶりに先生の著書を開いてみることに。
2冊買い直し。
2007年の本に、当時、こんな未来なの!と暗くなって以来、私にとっては精神衛生上有害図書だったので久々です。
やっぱり先生の言うようには全然育たなかったどころか、人間らしい輝かしい未来の10年後です。
結果、肝心の治療については、療育、服薬。
家庭では当たり前のことに数行あるだけで、何も。

本を買うために先生の名前をネットで検索すると
「子育てに最悪なのは超有名企業に勤めるサラリーマンかもしれない」
という記事。フィクションとは書いてるが、著書と同じ会社のもの。
親教育といい、親分類といい、そう、先生の本は
やっぱりムカムカする。

何点!何割!スコアが好きだよな…
ベルトコンベアに載せるかのごとく、
選別し、パターン化し、行先決めるよな…
囲うよな…

娘が横でちらっと覗き「このおじさん、悪いこと考えてる顔してんね」と言い(笑
「何の仕事人と思う?」「…貴族?かんぱーいとか言う」
そう、もう世界が違う。

目の前にケガ人がわんさかいたら。
救急の先生は時間と闘い、手当をし、
治していくだろうと想像する。
発達医療だって同じはず。血だらけのケガ人をふんふん、この傷は、こう分類されるとか100万年言って見てそう。

はっきり20-30年みてと本に書いてある。
10年ぶり読んでも変わらないもの。
正しく医療に絶望できる本でした。
間違いありません。

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