治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

妊婦のおなかを蹴る男

2013-12-19 11:50:00 | 日記
新春ワクワクセラピーの参加者の中に、妊婦の方がいらして
ラポールの駐車場の利用の仕方をお伝えしました。

おなかの中の赤ちゃんも大事。
でも特性を持って生まれてきたおにいちゃんも大事。
だからママは、大きいおなかで、頑張って森嶋さんの実践に学びにいらっしゃいます。

私にとって本は子どもだから
見本が届いて包み紙をあけた瞬間
ほおずりしたくなるほど愛しいものなのですよ。

だから吉川徹がやったことは
身ごもっていたときに、そんな子産むなとおなかを蹴られたような衝撃だったのです、私には。

今産もうとしていた本を、まだ読まない人間に「やめろやめろ」と大号令かけられたわけだから。

吉川徹に対する私の憎しみの強さの根拠がわからない方もいると思いますが
(そもそも本に対してはいつも読者の立場で、生み出した経験のある方は少ないわけだし)

もし身ごもっていたときに誰かにおなかを蹴られて「流産しろ!」と言われたら
その相手を一生憎むと思います。
それと同じです。

しかもその理由が「花風社に儲かってほしくないから」というみみっちいものであり

生まれた本が、ものすごくたくさんの人を助けている。

その事実が募れば募るほど、喜びが募ります。
そして同じだけ、この本をなきものにしようとした人間への憎しみが募っていきます。

ところで「トンデモ・ペアレントメンター講座」は人が集まっていないみたいですね。

でもそれは、うちのワクワクセラピーがお客を取ったわけではないです。
まったく関係ないです。

吉川がかかわっているせいでもないでしょう。

単純に、世の中に必要とされていないからだと思います。

親の会の組織率の低下、っていう話は方々で聞きます。
どうしてか?
団結することによってわずらわしいこともいっぱいあるからです。

一足先にペアレントメンターの講座を「立場上必要で」受けた方の話によると
講座では「どんなに間違ったことを言っていても親の意見を否定してはいけない」と指導されるそうです。
死んだふりの再生産ですね。

けれども親の会を離れる親御さんの多くは
「障害児を授かったことで行きすぎたルサンチマンを持って社会に不当な要求をする親仲間の愚痴にうんざりしている」という気持ちを持った結果、親の会を離れる・加わらない ことを選んでいるのです。

「親たちは団結したがっている」という思い込み自体が
一つ前の世代の支援者の「俺ルール」かもしれないわけです。

それよりは我が子がいかに社会で生きていけるか。
そちらの方が関心事として大きいのは当たり前です。

身ごもっていたり、飛行機使わなければいけないほど遠方だったり
それでもおいでくださる方たちがいるのは
「発達援助」のためです。

どんだけギョーカイメジャーが雁首揃えようとも
時代遅れの「プロ市民養成講座」に人が集まらないのは当然です。



さて

私たちは私たちで楽しくやりましょう。
打ち上げも何人かの方からご希望いただいています。
今いただいているメールはだいたいの人数を確認するためのものであり
詳細はまたこちらに発表しますね。

ご参加くださる方の特典

画伯の生ダジャレが聞けます(笑)。

実は、初対面の方って「ご祝儀相場」でダジャレに笑ってくださることが多いらしく
いっぱい笑ってもらえそうだと張り切っています。誰か笑ってあげてください。

あと「自慢の夫」も来ます。

当事者の方、保護者の方
希望者がいらっしゃいます。
講師の先生たちや、遠くからお越しになる方にも
お声をおかけしていきましょう。

出てみたい方はお知らせくださいね。

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
腕が鳴りますな♪ (マスオさん)
2013-12-19 13:37:11
こんにちは!
呼ばれたようなんで来てしまいました。

ご祝儀相場は期待するとこなんですが、ブログ記事を読んで大昔の事件を思い出しました。

両親が14歳の息子を殺害したという(もう20数年前)事件で、その際にコンサルタントだかは、「何があっても息子の言うことを聞くよう」アドバイスしてたそうです。
その結果、息子は親を召使いがわり。暴力も激しくなり、たまらず最後に寝ている息子を絞め殺してしまった事件でした。

今だったら、この両親も息子を殺さず済んだかもしれません。
このコンサルタントのやってることと、今でも似たようなアドバイスをしてる人たちがいるかと思うと、何だかねえと。ちなみにこのコンサルタントが何か責任を取ったとか、コメントをしたいう話は聞きませんでした。
ここにも「死んだふり」がいますよ (み)
2013-12-19 22:39:15
某サイトを見ましたが、某都道府県の発達障害者センターは、啓発活動とギョーカイ関係者限定の勉強会、特性の調査とニーズ調査、モデル事業となっている支援団体への支援、ペアレント・メンター育成講師が主な事業内容とのことです。当事者の相談もしていますが文字通り話を聞くだけの相談だけで医療、学校、就労関係の紹介も自助グループの相談もしないそうです。これは支援団体ではなくて、ただの研究・圧力機関なのでは・・・。

一方でよい支援はギョーカイ外にもありますね。
思い切ってギョーカイ外に助けを求めなかったら今でも膠着状態から抜け出せてなかったと思います。
訂正 (み)
2013-12-19 23:40:58
>>自助グループの相談
になってますが、正しくは、
「自助グループの紹介」
ですね。失礼しました。
腕・・・ (浅見淳子)
2013-12-21 06:49:48
画伯、ようこそ。
楽しい会になりそうですね!
というか、腕が鳴るとおっしゃいますが、ダジャレに腕も何もあるのでしょうか。あれは加齢に伴う生理現象では・・・。だから場所を選べないんですよね・・・?
まあともかく、何があっても逆らってはいけない、みたいなことをしたり顔で言う支援者は、このギョーカイ多いみたいですよ。そしてご同様。そういうアドバイスで全然よくならない人は多いんです。
またお越しくださいませ。
絶望的な状況 (浅見淳子)
2013-12-21 07:00:28
みさん、ようこそ。
私は最近、よく発達障害ネットワークのHPを見に行きます。カウンターがついてるけど、それにしても人の来ないHPですよ。あれじゃあペアレントメンターだろうがなんだろうが人は集まらないでしょうね。支援者を育成する講座を、3000円で300人集めるという強気の設定とかもしていますが、はっきり言って講師の先生誰一人知らない方だったり。ま、私がギョーカイにうといせいもあるでしょうけど。
ところで、発達障害者支援を考える議員さんの連盟に、発達障害ネットワークが出した要望書を貼っておきます。これを見ると、現行の「めったに苦しみを救うことはない発達障害者支援センター」が彼らの理想であり、それ以上に発展することはないような気がします。おおせのとおり、苦しみを取りたい人はギョーカイの外に出るしかなさそうですね。
http://jddnet.jp/index.files/giinrenmei/08Dec03_2.pdf

またお越しくださいませ。
その妊婦です。 (ぶ~)
2013-12-25 16:23:15
先日は、ラポールの駐車場利用についてのご確認ありがとうございました!息子を連れて行き、どんな反応があるか楽しみです。
紆余曲折の一年でしたが、この一年はいろいろなことの棚卸しが少しできたような気がします。
そうは言っても日々戦い?!だなぁと痛感してます。
自分に言語体力がなく、すぐイラっとしてしまうのも問題です。

噂の、ペアレントメンターは意味があるのかなぁと思います。
ペアレントトレーニングも息子が入院中に夫婦で受け、その時は主人が少し協力的になったことに感謝しましたが、日常生活でタイプの違うアスペルガーっ子たちを相手にしていると応用が聞かない事も多々ありできてないじゃないかと言われてしまいます。。
うまく、私が使えてないだけかもしれませんが。

真ん中の娘はまだ療育機関で月一受けておりますが、それよりも彼女が好きなテニスでの方が効果があるような気がします。
息子の療育は中学で終わりだったのですが、心配でしょうから話を聞きますと毎回状況報告してきましたがこれも疑問です。

やはり花風社さんのご本を読むことで、腑に落ちることが多いです。そして、息子も大地君の本を最近ようやく自分で読むようになり自己理解に役に立っています。

退院後、適応指導教室を利用しながら中学校も個人授業をたくさん取り入れてくださり登校できる日がたくさんになりました。
まだまだ、ストレスコントロールがうまくいかず帰宅後ブチ切れて俺様意見を披露しています…。適応指導教室の先生には、学校に行かせ過ぎですと注意もされました。

要は、バランスなんだと思います。

彼も彼女も発達していると思います。
これからは、私自身も余計なものに振り回されないよう一緒に成長したいです。
楽しみですね (浅見淳子)
2013-12-26 07:27:06
ぶ~さん、ようこそ。
今回は、何名かお子さんからのお申し込みもあります。もしご希望があれば、森嶋さんに遊んでもらう時間が取れればなあと思っています。それと、花風社の本がお役に立てていること、息子さんが読んでくださるようになったことはとても嬉しいです。ペアレントメンターもペアレントトレーニングも無駄だとは思わないのですが、ギョーカイ主導はちょっと胡散臭いですね。まあ、われわれは楽しくためになる時間をご一緒しましょう。
またお越しくださいませ。
追加 (浅見淳子)
2013-12-26 07:30:17
それと、テニスは効果あるでしょうね。なぜ効果があるか、今度の講座でお見せします。ラリーが成り立てば効果があるし、ラケットに玉が当たらない人でも当たるようになる方法を森嶋さんは教えてくださるはずです。
自分で選ぶこと (ぶ~)
2013-12-26 10:44:12
浅見さん
ペアレントトレーニングは使い方がうまくいけばとても効果があると思いますが、私自身が未熟でうまく機能しないことが最近は多いです。
いろいろな効果がありそうなことを、試してだめなら次という風にどんどん自分で選んでいけば良いのだと考えるようになりました。
本人自身も調子が良ければ自分で選んでいきます。卓球を最近楽しみにしているようなのですが、以前に薦めた時はやらされる感が強くてだめでした。
今は、お勉強の壁がどうしたら乗り越えられるのかなと悪戦苦闘しています。勉強の話になるとあっという間に世の中は敵だ勉強させる母親は自分を苦しめる!になってしまいます。

娘のテニスもラリーが続いている時は気持ち良さそうです五感に刺激がいっている気がします。

ギョーカイ、は実はあまり関わりたくありません。宗教団体のような怪しさには近づかないようにしたいです。

本を生み出す立場ではありませんでしたが、装丁や文字組のお手伝いをしていたことがあり本は人を選ぶという言葉もとても響きます。

長文失礼いたしました。