治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

「発達障害者は迷惑だ」をくどくど説明する

2015-06-27 11:45:25 | 日記





ということを思いついたのは「絶歌」出版をめぐる一連の騒動ですよ。
ああ、これもスモールステップで説明しないとわかんない人がいるのかな、と。

今回の出版に際し反対している人の中に
「ご遺族のお気持ちが」というのがありますし
それはもっともなことだと思います。

でも逆に、ご遺族が反対したから本を出さないという運びになるとしたら
それはあってはならないことです。

あの本を読んでよかったと思っている人

はそれなりにいるのだし

出た以上プロとして読まなければ、という気持ちで読んで「やはりそれなりに更生している」ことに希望を見出す人もいるわけです。

でもご遺族としていたたまれない気持ちになるのはわかるけど
私は彼が立ち直ってうれしいけど
それは被害者じゃないからかもしれないし。

まああの本が出たことで、よかった人と悪かった人がいるわけです。

つまり人間って、生きて活動しているだけで、誰かの迷惑になっているわけです。
自分としては正しいことをやっているつもりだけど
正しさを共有していない人にとっては迷惑なわけですからね。

だから
「他人に迷惑をかけない子に育てる」というのは

「その子が生きていくサークルの中でなるべく受け入れられやすい子に育てる」という意味です。

たとえばうまーく育った自閉っ子で、愛されキャラの人になって居場所に恵まれていたとしても、その人を見て

「みんながああいう風に育つと思われると迷惑」と思う猿烏賊スペクトラムの人にとっては
いい子もまた迷惑なわけです。

そこで「迷惑だ!」と突撃までする人と
遠くで揶揄している人と
自分と他人の正義の違いをわきまえている人
自分と他人の正義が違うとわからなくてあれこれ脳みそ無駄遣いしている人とかがいるのだと思います。

というわけで人間みな他人に迷惑な存在だから
なるべく迷惑をかけないように育てよう、というのがたぶん親の本能なんだと思います。
それがその子の生きやすさにつながるから。

ところがそこで
「発達障害者は迷惑」と言われるとき、そこには二つ意味があって

1 他人に迷惑となりそうな誤学習をしやすい脳みそだから迷惑

というのと

2 にもかかわらず周りにいる人が「差別ガー」マインドがあり、誤学習を放置するから迷惑

というのがあります。

「発達障害者は迷惑」と言われるときには

主として2に言及されていると思います。

少なくとも私が「発達障害者は迷惑」というときには
周囲の「死んだふり」込みで言っています。

=====

おとといから昨日にかけては新刊「治ってますか? 発達障害」のポエムを書いたりしていました。
暑苦しい本のポエムは、どうしても暑苦しくなります。

本当は週末に新刊の発表をしようと思っていたのですが
そんなこんなでポエムをいじっている間にデザイナーさんからデザインのマイナーチェンジ案が送られてきて

それを見て、今度の本のコンセプトよくつかんでるなあ、とか思いました。
今度も到着したら脱がせてみてくださいね。
脱いでも暑苦しいですよ。

冒頭写真は昨日買った巨大ズッキーニです。
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 社会の理解を求めることの何... | トップ | 五年前に「治る」という言葉... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一人では生きられないから (こより)
2015-06-28 05:39:23
いくら頑張っても一人では生きられないから、人の手も借りるし迷惑もかけてるものだなあと毎日感じます。

うちの凸凹っ子ったちもきっと毎日私の知らないところでも人のお世話になってると思います。

それでも 毎日仕事に行って、同僚からの旅行のお土産もらってきたり パートのおばさんからいただくのか、飴やおまんじゅうでかばんいっぱいにしてきたり。

自閉っ子も人の輪の中に入り支え支えられしているようです。今日は日曜ですが人手が足りないとかで休日出勤です。

今月のお給料の中から、お世話になった方に扇風機のプレゼントをしたいということで、休みになったら電器屋さんにいくと張り切ってます。

まだまだ社会で修業中の子どもたちですが迎えてくれる人がいるのは本当にありがたいです。

新刊楽しみにしています。いつもワクワクです。
どうしても (浅見淳子)
2015-06-28 10:29:40
こよりさん、ようこそ。

人は生きている以上、どうしても他人に迷惑かけますし迷惑だと思われますよね。

でもそこに罪悪感を感じるのではなく、感謝と意欲に変えていけばいいと思います。

またお越しくださいませ。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事