
帰る日の朝、栗本夫妻と一緒に空港に送っていただき、主催者様に別れを告げました。
売店で芋けんぴを見つけたので買いました。薩摩と違って高知は塩けんぴだそうです。早速食べてみます。美味しい。
機内から見る高知の海は美しかったです。
人生初高知の旅は終わりました。
人生初香川の旅のあと、プライベートで訪れたように、ここもきっとまた来るでしょう。
高知では青い空と海が広がっていましたが、関東は台風の影響を受けているらしい。
途中も結構揺れましたが、運航に影響はなく、予定より早く羽田に着きました。
コロナで旅客が減り、地元へのバスも減便。けれどもちょうどいい時間のバスがあります。
私は急いで荷物を拾い、バスに乗り込みました。
帰宅後、まずしたこと。
洗濯物を洗濯機へ。そしてシャワー。
そのあとiPadを取り出し、西原理恵子さんの「パーマネント野ばら」をダウンロードしました。
高知が見知らぬ土地だったころ、私にとって高知とは龍馬であり、そして宮尾登美子であり西原理恵子でした。
だからふと読みたくなったのです。
ページをめくって驚きました。
さっき別れを告げたばかりの高知の海がそこにありました。
クリエイターの目は正確に故郷の海の色を再現するのだなあ、と感動しました。
漫画に出てくる庶民の人たちは、みんなちょっと悪くて、そしてたくましい。
このたくましい庶民は、どこに行ったのかな、と私は考えました。
夫たちが1年半遠洋漁業に出かけたあと、ときには酒盛りしながら留守を守ったたくましい女たちはどこに行ったのか。
これは高知に限らないことですが
今の日本の地方の民は公金依存が過ぎて、牙を抜かれたようです。
講演の中で触れましたが、今の看護師不足は、待遇とかそういう問題より先に、もう人口動態的に限界だそうです。前日ツイッターで拾った情報です。なんでも21歳女子の12分の1が看護師だとか。高齢化により需要は高まり、一方で地方には仕事がない。どうしてもそういう仕事に流れるということでしょう。
看護師が悪い仕事だとは思いません(自分は絶対いやですが)。
需要も給与も高く安定している仕事でしょう。
でも職場が病院で、お局様みたいな人がいて、上司がシャンパーニュ中川みたいな野郎。
確実に病みます。
もっともっといい仕事はたくさんあるはずです。
でも地方は公金依存。安定志向。
そして安定を求めると病みがち。
だったら安定を求めた人が生きやすくなるにはどうすれば、というお話を講演ではさせていただきました。
自由と安定、ということを軸にお話ししましたが
安定を眼目に仕事を選ぶと、どうしても自由が得にくくなります。コロナ禍ではっきりしました。
今自由に旅をし、人と語らっている私たちは自分で事業を起こした人間たち。一方で公的な資金から給与を得ている人は(国民皆保険のもと、当然医療従事者もここに含まれます)自由を制限されています。
私は幸い、自由にプライオリティを置き、たくさんの自由とそこそこの安定を手に入れることができました。
その要因は体力と運の良さ。それを手にする人が増えてほしいと思って身体アプローチを勧めているわけです。
でも自由も安定もなかった庶民はかつて、たくましかったはずです。
進取の気性に富んでいたはずです。
高知は坂本龍馬を、そして三菱財閥を生んだはずです。
今回の開催にあたり、「来なかった人たち」がいます。
その理由は、お金を出したくない(なんとかセンターの行う啓発講演は無料なので)。
津田さんご夫婦は最初純粋にお客としていらっしゃったのですが「栗本浅見こみで3000円は安い!」という認識でした。でも「情報は無料で与えられるもの」と思っている人がとくに地方にはたくさんいます。
他人と違うアプローチは怖い。
等々。
福祉や医療の発達は多くの人を救ったでしょう。
でもかつての庶民は、もっともっと自分の足で立つ覚悟ができていたかもしれません。
私はだから、そういう強い人たちを求めて、宮尾登美子や西原理恵子という高知の作家たちの本を読み続けてきたのだと思います。
発達支援のギョーカイは、治すすべを知らない。
でも何かやっている感じを出さなくてはいけない。
ということでどうでもいい啓発講演を繰り返してきました。
かつては各自治体で繰り返されていたそうした啓発講演は、コロナ禍の中でほぼほぼなくなりました。
不要不急だったからです。
そして啓発講演で謳われる「努力しなくていい。社会が合わせればいい」はなんのことはない医療モデルでした。
「俺は女と寿司でシャンパーニュ。庶民はステイホームしてろ」という医療モデルでした。
医療は命なるものをかたにとってそれをやってきた。
それに多くの人が騙されてきた。
けれどもこの騒ぎで騙される人は減ったし、もともと社会に通じるわけがない勝手な理屈だったのです。
講演の最初に私ははっきりと言っていますね。
どういう発達障害者が今後生き残るか。
私の考えを知りたい方は配信をごらんください。
不要不急の啓発講演がほぼほぼすたれる中
花風社周辺は、集まり、ソーシャルディスタンスを取りつつも現地で集合し、マンボウや緊急事態宣言の中でも酒を酌み交わし、オンラインで全国とつながり、「治したい」仲間を増やしました。
コロナ禍の始まりには、治っておいてよかったことがはっきりしたし
今後の世界の中でたくましく生きるには、治っておいた方が絶対にいいことが明らかだからです。
そして、医療や福祉に頼っていては自立できないことをコロナ禍ではっきりと知ったからです。
パンデミックが進み、政府や医療の棄民が進めば進むほど、最後に頼りになるのは自分の力だとはっきりしたからです。
このような状況の中でお越しくださった皆様
主催者の「からだこころ研究会」の皆様
駆けつけて録画&配信代行の労をとってくださった津田さんご夫妻
そして栗本さんと奥様
ありがとうございました。
高知でも「治そう」が根づいていきますように。
配信のお申し込みはこちらにお願いいたします。
完
売店で芋けんぴを見つけたので買いました。薩摩と違って高知は塩けんぴだそうです。早速食べてみます。美味しい。
機内から見る高知の海は美しかったです。
人生初高知の旅は終わりました。
人生初香川の旅のあと、プライベートで訪れたように、ここもきっとまた来るでしょう。
高知では青い空と海が広がっていましたが、関東は台風の影響を受けているらしい。
途中も結構揺れましたが、運航に影響はなく、予定より早く羽田に着きました。
コロナで旅客が減り、地元へのバスも減便。けれどもちょうどいい時間のバスがあります。
私は急いで荷物を拾い、バスに乗り込みました。
帰宅後、まずしたこと。
洗濯物を洗濯機へ。そしてシャワー。
そのあとiPadを取り出し、西原理恵子さんの「パーマネント野ばら」をダウンロードしました。
高知が見知らぬ土地だったころ、私にとって高知とは龍馬であり、そして宮尾登美子であり西原理恵子でした。
だからふと読みたくなったのです。
ページをめくって驚きました。
さっき別れを告げたばかりの高知の海がそこにありました。
クリエイターの目は正確に故郷の海の色を再現するのだなあ、と感動しました。
漫画に出てくる庶民の人たちは、みんなちょっと悪くて、そしてたくましい。
このたくましい庶民は、どこに行ったのかな、と私は考えました。
夫たちが1年半遠洋漁業に出かけたあと、ときには酒盛りしながら留守を守ったたくましい女たちはどこに行ったのか。
これは高知に限らないことですが
今の日本の地方の民は公金依存が過ぎて、牙を抜かれたようです。
講演の中で触れましたが、今の看護師不足は、待遇とかそういう問題より先に、もう人口動態的に限界だそうです。前日ツイッターで拾った情報です。なんでも21歳女子の12分の1が看護師だとか。高齢化により需要は高まり、一方で地方には仕事がない。どうしてもそういう仕事に流れるということでしょう。
看護師が悪い仕事だとは思いません(自分は絶対いやですが)。
需要も給与も高く安定している仕事でしょう。
でも職場が病院で、お局様みたいな人がいて、上司がシャンパーニュ中川みたいな野郎。
確実に病みます。
もっともっといい仕事はたくさんあるはずです。
でも地方は公金依存。安定志向。
そして安定を求めると病みがち。
だったら安定を求めた人が生きやすくなるにはどうすれば、というお話を講演ではさせていただきました。
自由と安定、ということを軸にお話ししましたが
安定を眼目に仕事を選ぶと、どうしても自由が得にくくなります。コロナ禍ではっきりしました。
今自由に旅をし、人と語らっている私たちは自分で事業を起こした人間たち。一方で公的な資金から給与を得ている人は(国民皆保険のもと、当然医療従事者もここに含まれます)自由を制限されています。
私は幸い、自由にプライオリティを置き、たくさんの自由とそこそこの安定を手に入れることができました。
その要因は体力と運の良さ。それを手にする人が増えてほしいと思って身体アプローチを勧めているわけです。
でも自由も安定もなかった庶民はかつて、たくましかったはずです。
進取の気性に富んでいたはずです。
高知は坂本龍馬を、そして三菱財閥を生んだはずです。
今回の開催にあたり、「来なかった人たち」がいます。
その理由は、お金を出したくない(なんとかセンターの行う啓発講演は無料なので)。
津田さんご夫婦は最初純粋にお客としていらっしゃったのですが「栗本浅見こみで3000円は安い!」という認識でした。でも「情報は無料で与えられるもの」と思っている人がとくに地方にはたくさんいます。
他人と違うアプローチは怖い。
等々。
福祉や医療の発達は多くの人を救ったでしょう。
でもかつての庶民は、もっともっと自分の足で立つ覚悟ができていたかもしれません。
私はだから、そういう強い人たちを求めて、宮尾登美子や西原理恵子という高知の作家たちの本を読み続けてきたのだと思います。
発達支援のギョーカイは、治すすべを知らない。
でも何かやっている感じを出さなくてはいけない。
ということでどうでもいい啓発講演を繰り返してきました。
かつては各自治体で繰り返されていたそうした啓発講演は、コロナ禍の中でほぼほぼなくなりました。
不要不急だったからです。
そして啓発講演で謳われる「努力しなくていい。社会が合わせればいい」はなんのことはない医療モデルでした。
「俺は女と寿司でシャンパーニュ。庶民はステイホームしてろ」という医療モデルでした。
医療は命なるものをかたにとってそれをやってきた。
それに多くの人が騙されてきた。
けれどもこの騒ぎで騙される人は減ったし、もともと社会に通じるわけがない勝手な理屈だったのです。
講演の最初に私ははっきりと言っていますね。
どういう発達障害者が今後生き残るか。
私の考えを知りたい方は配信をごらんください。
不要不急の啓発講演がほぼほぼすたれる中
花風社周辺は、集まり、ソーシャルディスタンスを取りつつも現地で集合し、マンボウや緊急事態宣言の中でも酒を酌み交わし、オンラインで全国とつながり、「治したい」仲間を増やしました。
コロナ禍の始まりには、治っておいてよかったことがはっきりしたし
今後の世界の中でたくましく生きるには、治っておいた方が絶対にいいことが明らかだからです。
そして、医療や福祉に頼っていては自立できないことをコロナ禍ではっきりと知ったからです。
パンデミックが進み、政府や医療の棄民が進めば進むほど、最後に頼りになるのは自分の力だとはっきりしたからです。
このような状況の中でお越しくださった皆様
主催者の「からだこころ研究会」の皆様
駆けつけて録画&配信代行の労をとってくださった津田さんご夫妻
そして栗本さんと奥様
ありがとうございました。
高知でも「治そう」が根づいていきますように。
配信のお申し込みはこちらにお願いいたします。
完