治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
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目標を持たない生活

2018-12-16 09:26:40 | 日記
ちゅん平さんが新刊『藤家寛子の沖縄記 治ってよかったの旅』について書いてくれています。




そうなんですよね~。
かつてはお母様に介護されていたちゅん平さんがここのところのお母様の体調不良で逆に仕事と家事の両立をするように。
お子さんが小さかったりするうちには皆さんまだぴんと来ないかもしれませんが
親の老後を考えても治っておくことはリスクを一つ減らすことになりますね。

それとちゅん平さんが39歳の目標がなかなか降りてこない、っていうのも面白い変化だなあと思います。

神田橋先生とか愛甲さんは、「症状は自己治療」とおっしゃいます。
どう病むかに、どう治っていくかのヒントがあるのだと。
たとえばちゅん平さんは解離性障害になった。違う人格を生み出して困難に対応したのです。
つまり「あるべき」論が強い人で、だからこそ病んだし、立ち直っていくときにも目標立てて立ち直ってきたのですね。
そしてそれは功を奏してきました。

一方で私は全然目標って立てないんですよ。
立てる意味がわからないんです。
自己啓発好きな人たちはなりたい自分とか夢に日付とか言いますが、それってあんまり意味がわからない。
目標なんて日々変わるもんだし、社会情勢によっても変わる。

この辺のことを自著『自閉っ子と未来への希望』の最後のところから引用してみますね。



=====

障害があったってなくたって、無駄な命は一つもない。
何か役目を持って生まれてくる。
自分がこの時代にどういう役割を果たすのか。
それは一人の人間が小ざかしく決めることではないでしょう。
天職とはそういうものです。
だからcallingと呼ばれるのでしょう。

=====

私の基本姿勢はこんな感じで割と受け身です。
「なりたい自分」とかまなじりけっしてセミナーに出る人たち見ると、我欲の塊に見えます。何になりたいかより前に、自分が共同体のために何ができるかを考えるのが社会性だと思う。
全く関係なかった発達障害とか福祉とか特別支援教育に砂かぶり席で立ち会うことになったのもまあ巡り合わせなんだろうし、そこで自分の力を活かすことがたぶん求められていることだろう、と。
割と受け身だしいい加減だしそして無私なんですよね。
だから必死に自己啓発とか生き方講座みたいなの開いたりそういうのに参加したりしている人見ると「みんな自分の幸せに興味あるんだなあ」と思います。

だから39歳になったちゅん平さんが「目標が降りてこない」っていうのは、一つの成熟ではないかと思いますね。
そしてまたふらふらしているうちに(いいことです)「これやりたい」が降ってきますよ。
今の私にはれっきとした目標がありますし。
それは「ギョーカイを潰す」です。
今の私は「ギョーカイを潰すために生まれてきた」くらいの意気込みがありますよ。

この「ゆるさ」に出会うには沖縄の空気はよかったかもしれません。
そういえばおっさんたちと沖縄に行きます。






おっさん三人+浅見という豪華版です。
県外の人は行きにくい地ではありますが、これだけ揃うことはめったにないので、よろしかったらお出かけください。何しろ行くだけで楽しい土地ですから。

「沖縄は遠い。でもこれだけ自傷他害パニック絶滅オールスターズが揃うなんて沖縄が羨まし~うちの地域でも」って思う皆さん。

なぜ皆さんの地域ではこういうイベントが行われないかわかりますか?

考えてみてください。

シンキングタイム








答え。

それはね、皆さんの地域にはこういうイベントを開こうという度胸のある人がいないからです。
それだけです。
どうにかして地域の子どもたちができるだけ一般社会で生きていけるようにしたい。
それだけの郷土愛とか強い思いとか持っている人がいない。
それだけの話です。
地域とは人なのです。
制度だけではないのです。
だから「うちの地域ではこういうイベントがない」ときお上を責めないでください。
怠けているのはお上ではなくアリバイ支援に満足している地域の支援者、すなわちギョーカイ、私が潰すことを目標にしている死んだふり軍団です。自分たちに仕事があれば子どもの未来など消化試合でかまわないと思っている死んだふり軍団です。

だから今のところこの豪華メンバーが実現するのは沖縄だけです。
悔しかったら自分の地域でも開く手段を見つけてください(と挑発する)。
みるさんは動き始めています。
あまちゃん県の中にも治りたい仲間はいっぱいいるから、そのために動き始めていますよ。

色々話が発展しましたが

『藤家寛子の沖縄記 治ってよかったの旅』

どうぞよろしくお願いいたします!





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