治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

切なくて切なくて

2017-07-21 09:02:48 | 日記




プロっていうのは他の人が気に留めていないような細部に工夫を凝らしています。
私は一読者として単行本を買っても、実はあまりアートワークに興味はなく、ジャケットを脱がしたことはありませんでした。
でもうちのデザイナーさんが「脱いだ姿」にこだわりまくる姿を見て、自分自身「今度の本は脱がしたらどうだろう」と期待するようになりました。
けれども「発達障害、治るが勝ち!」はこっちから「脱がしたあとの姿」を指定しました。
画伯にも発注し、二人で試行錯誤して、仕上げました。
だから皆さん、本が手元に届いたら、脱がしてみてください。
書店でお買い求めの皆様、店頭で脱がすのはやめてくださいね。ちゃんとお金を払ってから脱がしてください。
ジャケットを脱いだ姿に、皆さんは私の愛を見出すでしょう。
そしてひっくり返してみてください。
表四(裏表紙)にまたもや、私の愛を見出すでしょう。

そして私は昨日、帯の裏に何を載せるか考えていました。
ここは「発達援助という視点」と書かれていることもあれば
関連書の広告が載っていることもあります。
ジャケット脱がした状態と同様、たぶんあまり注意を払う人はいないと思うのですが
一応編集者はここに何を載せようかもじっくり考えます。
そして本文からの引用にしました。
引用してみると、これは載せた方がいいと思い、アマゾンに行って「出版社からのコメント」に貼ってきました。
自社のHPにも貼ってきました。

こんな引用です。


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「愛するからこそ治ってほしい」という当たり前の親心を「障害受容ができていない」と見る支援者が一部でもいるのが残念である。
 まっとうな親心を捨てることこそ支援、という風潮が行き渡っているのが、私にとってはこの十数年、見ていて切なかった。
 切なくて、切なくて、だから、解決策を探しつづけてきたのである。
 そしてここにたどりついたのである。
(本書より)

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自社HP 「発達障害、治るが勝ち!」コーナー


Amazon「発達障害、治るが勝ち!」ページ