治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

皆さんにおききしたい

2017-02-01 09:50:55 | 日記
2月12日の横浜市保土ヶ谷区も、3月4日の鹿児島も満員御礼だそうでありがたいことです。
保土ヶ谷区は札止めしたようです。鹿児島は会場設定を変えて増員したので、まだ間に合うかもしれません。九州はレアなので、この機会を皆さま逃さずにお申込みください!



さて、保土ヶ谷区のレジュメを書いていてふと疑問が湧きました。
順序立てて話しましょうね。

私がこの世界の新参者だった時代には、自閉症に関して「三つ組みの障害」という説明がなされていました。今なんとかセンターあたりではどれくらい有効なんでしょうね。新しく診断ついたお子さんの親御さんたちどうですか? 三つ組みの障害の説明受けますか?
まあその後診断基準も変わり、私の周辺では廃れています。第一三つ組みの障害は著しくわかりにくい説明だしね。
でもまあ、新参者としてはこの説明を飲み込もうとつとめ、そして「一生治らない」というギョーカイトークもうのみにしていました。そう、私もうのみにしていた時代があったんですよ。

そしてだんだん「そんなことないだろう」と思うようになり、「治しやすいところから治す」今に至るわけですが、そのきっかけの一つがやはり裁判でした。

三つ組みの障害の中で一般人に一番わかりにくいのは「想像力の障害」だと思うのですが、これはニキさんが「自閉っ子におけるモンダイな想像力」という名著で明解に説明してくれましたね。
まあ私が被害を受けたのは、その「想像力の障害」によってだ、というのが最初の理解だったわけです。その後「愛着障害なんだな」と変わってきたわけですが。

それでもね、ネット上で全く見知らぬ人物、面識もない人物(今に至るまで)が「ニキ・リンコは架空の人物である」と強く主張し、自分だけではなく家族も詐欺呼ばわりし、家族まで巻き込んだ迷惑をかけていたとしたら

「自閉症は迷惑だ。治ってほしい」と願うのはそんなにかけ離れた望みなんですかね? 皆さんならどうするの? 逆にききたいですよ。

その後私がとった方策、裁判を起こしたこと、ギョーカイと絶縁したこと、ギョーカイの無力さを広く訴えてギョーカイを見限る人を増やすこと、ついでに言うとギョーカイ人と交わらないこと、ギョーカイ人と絶対に仲良くしないこと

をある人は攻撃ととり、そういう人が著者の中にまでいたというのがまあ、猫烏賊騒動だったわけですが

「猛毒や」と言った森嶋氏に対し灰谷氏は電話をかけてきて「僕は浅見さんのブログのノリは嫌いじゃない」とかおっしゃっていました。

これを聴いて「だまされないで」と言う人も数多いましたが、私にとってはどっちかというと

どうでもいい

ことです。ただ、最近の著者とはもう裁判の話なんかしなかったなあというのを思い出しましたね。それは良くなかったかもね。

でも

私のその後の活動の中には(書籍にもブログにも)、あのとき治さない治そうとしない治すなんてインチキと言い張るギョーカイに対して腹が立ったことが確実に入っていることは理解しておいてくださいとは言いました、灰谷さんには。

まあ一緒に仕事する人にはわかってもらっておいた方がいいですね、今後も。

というわけで改めて質問です。

自閉症者により、自閉の特性により、私のような迷惑・被害をこうむったら、皆さんはどういう行動をとるのですか?

治ってほしい、とは思わないのですか?

そこが不思議で仕方ないです。