治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

岡山講演with藤家さん 二次障害に苦しんだ日々編

2009-11-19 08:26:30 | 日記
主催者様にお迎えに来ていただき、会場へ。
インフルエンザ警報が出たため、直前にキャンセルが相次いだそうだが
それでもけっこうな数のお客様が来てくださった。
第一部はちゅん平さんのこれまでの二次障害との闘い。
実を言うと私が初めて聞く話も多かった。
講演のタイトルは
「自立は、親への最高の贈り物である」
これだけでもうるうるしてしまう方々も多いと思う。

つらかっただろうと思う、ああいう話をするのは。
でもランチタイムに私が「腹をくくってしゃべってくれ」と言ったせいか
ちゅん平さんはハイパーりちぎにこれまでの話をしてくれた。
本当にすごく小さいころから家族の中で感じていた孤立感。
なぜそうだったのかの分析。けっこう当たっているかもね。
今だから冷静に振り返れることだ。当時はただつらいだけだっただろう。
私はちゅん平さんのご両親に何回も会った。だから断言できるが愛情深い方たちだ。
けれども「知的障害のない自閉症」という知識のなかった時代、ご両親とちゅん平さんはなかなかわかりあえなかった。
双方とも辛かっただろう。結果として傷つけあったこともある。でも今は、それは過去のこと。自閉症支援の人たちに、親子そろってたくさんのことを教えてもらったからね。

それから学校時代のいじめ。大学生になってから。中退という名の挫折。
作家デビュー。そこが終わりではなかったこと。
その後にも人生は続いたし、そこでも苦しみが、そして回復があったこと。
多くの人に助けられてきたこと。
どういう支援が助かったか。そして、どういう支援だけでは足りなかったか。
本当に洗いざらいしゃべってくれた。
私自身が何度もマイクを握りながら「ほー」と言ってしまった。それくらい目新しいエピソードがいっぱい、いっぱいあった。

☆☆

う~ん、今場所もばるとの壁は厚かった。
でもまあ、先場所の屈辱的な負けよりはマシかな。
今日は朝青龍戦。スケジュール調整が大変だ(私の)。

写真は九州場所記念とんこつラーメンキティちゃんです。