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南三陸町防災対策庁舎

2013-12-05 10:19:42 | 日記
南三陸町防災対策庁舎
同庁舎は、宮城県本吉郡南三陸町が、同町役場に隣接して志津川地区に設置した防災対策庁舎である。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による約14メートルの大津波により壊滅的な被害を受け、庁舎は骨組みだけとなった。
志津川町(現・南三陸町)の防災対策庁舎として1996年(平成8年)に竣工した3階建て(12m)鉄筋コンクリートの建物である。
3月11日に東日本大震災が発生の際、当初の6mという津波予想のため、庁舎に留まり避難しなかったため、犠牲者を大きくする一因となった。2階に危機管理課があり、町災害対策本部が置かれた。本庁舎では津波来襲の15時25分頃まで、防災無線放送で繰り返し住民に避難を呼びかけ続けた。職員約30人は屋上に避難したが、屋上の床上約2メートルの高さまで津波が押し寄せ、度重なる津波によって庁舎は骨組みだけとなった。アンテナにしがみつくなどして波に耐えた佐藤仁町長ら11名は生還したが、庁舎に居た他の職員や住民は津波で流され犠牲になった。
その後の被災庁舎は震災のモニュメントとして震災遺構の役割を果たし、庁舎近くの被災建物が次々と撤去される中、本庁舎は撤去されなかった。保存を求める強い声もあり、当初は保存する予定であったが、2013年9月に町長は、庁舎の存在が復興事業の支障、遺構の保存は小さな町には荷の重すぎる問題とし、当初の保存方針を取り止め、被災庁舎の解体が決まり、2013年度中に解体される予定であったが、国や県が保存支援強化を打ち出したため工事は棚上げ状態となっている。同年11月2日には旧庁舎前で慰霊祭が行われた。

写真は平成25年5月の撮影



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