この週末の花見日和は土曜日のみ、日曜日は風も冷たく雨模様で時に激しく降ったりした。
天気が良ければ歳時記的には、野菜の苗を植えたり種を蒔いたりに絶好なのだが、雨読日である。
少し前から短期記憶が衰えているように感じる。
朝、立体駐車場に車を停めて仕事が終わり夕方駐車場に行って車を停めた場所が思い出せんかったり、
定期的に通う歯医者では、受付台の前に顔を近づける体温測定器が置いてあって測定結果を
以前は体温の数字を申告していたのを平熱の範囲ならば「平熱です」と申告するようになっている。
ある時、考え事しながら測定した後、何と言えばよかったのか咄嗟に思い浮かばず焦ってでた言葉が、
「常温です。」
「は? あ、平熱ですね。」
「あ、そうです、平熱です。」
ある日は、
夜、晩酌夕食後に洗面所に立って、「何するんだったっけ」と一瞬真っ白になった。
洗面所に置いてあるものを見たら目的はそう多くはないはずなのに、瞬間の空白に軽いショックを覚えた。
平日、家に帰ってから今日の昼めしは何を食べたんだっけ?ってこともままあるし、
細君に頼まれた用事を忘れたり、持ってて読んでる本をまた買ったり、はよくあることだが、
短期記憶の喪失が重なってそれを自覚すると、そろそろ来始めたか・・・と思う。
その一方で、さして役にも立たない昔の記憶は簡単に頭に浮かんでくる。
浮かんでくる記憶はどっちかというとあまり思い出したくないようなものが多い。
いじめられて泣きながら家に帰ったとかひどく寂しかったこととか・・・振り払いたい記憶。
親父やお袋が老年になって問わず語りに話していたこともどっちかというと楽しい話ではなかった。
子供の頃、貧乏で情けなくて辛かった…といったような話が多かったように思う。
心の痛みは消えないっていう人の記憶ってそんなもんなんかな~と思う。
今となっては、そんな”痛み”にさいなまれて取り乱すことはないが、消えることはない。
だから、それを埋め合せるかのように楽しいこと嬉しいことを求めるもんなんだな~とも思う。
度を越したことや人様に迷惑をかけたりしない程度のバランスをとって楽しむことがいちばんなんだな。
と気持ちの整理がついたところで、明日に向かって寝よう。
我が家の桜、庭に植えて3年も経つ。花は咲くが一向に成長しない。
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