阿部Q書店の店頭書棚で見つけた山崎誠助著作集。
教職員で劇団「麦の会」主宰だったことぐらいを微かに知っている程度の世間知らずの私なのだが、数年前に「鶴岡かるた若葉会」のH野先生との会話から興味を持ったことが、今回の購入に繋がっている。
序文の「専門職としての教師を」を読めば、山崎氏がどんな先生だったか解るような気がした。
人間を育てる専門職、そこでは「教えるとは、共に希望を語る営みだという。悩み多き人の世に生まれて「後生」に明日の希望を語りかける勇気と決意は「献身の愛」なくして、湧き上がる筈もない。」と結んでいる。
う~む、ちょうど今の季節のような、新緑の清々しさと温かみを帯びた澄んだ空気感の中で、先生と子どもが向き合っている姿が思い浮かぶようだ。600ページにも及ぼうとする著作集、偶に手に取って読むのもいいのかなと思う。
しかし、時代はどんどん移り変わってゆく。中高一貫校の設立の理由を語ってくれた校長の「庄内から東大に入れる人が少ない。山形東高なみにしなくては…。」の言葉には違和感を覚えたが、その時それが何に対しての違和感かうまく捉え切れずにいた。それが庄内人の民意なのか?