そば蔵 谷川@越前市深草:おろしそば(手臼挽粗麺)&そばがき(手臼挽粗粉)

以前、福井県鯖江市の「鯖の江」で「元祖鬼おろしつけ麺」なるものを食べにいったことがあった。
その当時、福井県のこのあたりには大根おろしで日本蕎麦を味わう食文化があることを知らずにいた。今回の福井行きにあたっては、その「越前おろし蕎麦」を一度味わってみようと思いたち、訪れたのがココ。もちろん初訪である。なんか、外から見る限り、お店というよりこの辺の典型的な民家だ。
けっこうな人気店らしく、三連休の中日のお昼時は当然の外待ちとなる。ウエイティングシートのようなものはなく、一旦店内に入ってお店の方に名前と人数を告げてから待つというシステム。そのうえで、店内の庭をしばし眺めながら順番を待つ。
この日、あいにくの雨だったが、外待ち用のベンチや陶器製の椅子があるのは軒下なので、それなりに寒いけれど、傘をさして待つ必要はなかった。で、おおむね30分程度待って入店。
いわゆる「おろしそば」は三種。これらの中から「手臼挽粗麺」を選択。あわせて「そばがき(手臼挽粗粉)」も注文。
おしながきの裏側には大根おろしについての解説が。
暫し待つ後出来上がってきた手臼挽粗麺のやつ。出来上がって来るまでには壁の向こうの厨房で御主人が包丁を研ぐ音?手臼を挽く音?大根をおろす?とにかくいろんな音が聞こえてきて、実際どんな作業をされているのか気になって仕方ないのだが、席を立ってわざわざ見に行くのは変態だろうし大人気(ダイニンキとちゃうよ。オトナゲよ。)ないし、そこはじっと我慢した。

正直なところ、麺線はかなり短い。
それなので「麺を啜る」楽しみというより、むしろ大根おろしの辛味とソバツユとともに、蕎麦粉そのものを風味をじっくりと味わう感。そしてその蕎麦粉の味わいがなんともイイ。あとから持っていていただいた蕎麦湯は、麺を平らげたあとの器に注いでジルジルする。
おろしそばを平らげたあと、しばらく待った後に出来上がってきた「そばがき」。そもそも「そばがき」というものを食べてみること自体、今回が初。一見、麺帯に圧延していく前の麺生地のような物体だが、麺に仕上げていくには加水率があまりに高い。そしてなにより、温かい。これにソバツユをかけて食べてみると…ほー!おろしそばとはまた違う食感で、蕎麦粉の味わいが楽しめる!
行ってみて分かったことに、このお店、民家の敷地内にあった蔵を蕎麦店に改装して開業した模様だった。そのへんのことも含め、詳しいストーリーについては、ワタシがここで駄文をしたためるより、コチラの動画をご覧いただくほうがはるかに良いであろう。

【みせばん】そば蔵 谷川(たにかわ)

そば蔵 谷川そば(蕎麦) / 北府駅越前武生駅武生駅
昼総合点★★★★★ 5.0

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