らーめんぎん琉(若しくは 麺屋ぎん琉)@宇治市伊勢田町名木:魚介鶏白湯醤油Aセット

ジモティとしては、やはり近場に新しいお店が開店したなら食べに行かずにはいられないもので、今回もそのパターン。実は前の日に、もり〜んトコからの帰り道に寄ってみたのだが、正月休み最終の日曜日ということもあってものすんごい行列ができていたので、やめといた。で、この日のお昼時を狙って行ってみたら、行列することなく入店。しかし、看板は「らーめんぎん琉」でノレンは「麺屋ぎん琉」ですか...。どっちがホントなんだろう?あ、そんなこと、どうでもいい?そうかなぁ?
行ってみて分かったのは、このお店、この地で長年営業している「ラ−メン名木」 の斜め向かいにあること。

店内はわりと広々感があって、カウンター席とテーブル席が選べる。カウンター席は厨房に面していて、調理するスタッフの動きは見ることができるが、目の前がちょっと高い壁になっていて、調理するその手元は見えない作り。個人的にはコレ残念。
だけど、メニューはなかなか期待感を持たせてくれる構成。塩(こうじ)系のタレはいまのところ” Coming soon"だが、それも一つの見識だろうし作戦としても理解できる。それにしても、30時間も鶏骨を煮込むんですか....ふうむ。
今回、 魚介鶏白湯の醤油をAセット(ミニチャーハン付き)で注文してみた。すると「チャーシューは炙りとレアとが選べますが、どちらになさいますか?」と尋ねられた。どっちも味わってみたい気持ちを持ちながらも、今回はなんとなぁ〜くレアチャーシューを選択。

 しばし待つ後、先にやってきたのはミニチャーハンだったが、報告する順番がチャーハンからでは、なんとなく変な気がするので、後からやってきたラーメンを先に載せよう。
見た目、期待以上。細ーく刻んだ白ネギと青ネギと、糸唐辛子。盛り付けを意識してるねぇ。さらに件のレアチャーシューに加えて、拍子木メンマ。ダシの濃度を誇るかのごとき泡々としたスープ。いいねぇ〜。 

で、しばし眺めたのちに味わってみる。
スープ。「鶏骨を、30時間煮込む」とこういう味になるのか?かつてよく行ったラーメン自作の拙い経験では、濁った濃厚出汁を鶏の骨で煮出す場合、旨味のピークは3時間を過ぎたあたりで、それ以降は却って旨味をスポイルしてしまう...という結論があるのだが、30時間も煮続ければまた違うのだろうか。しかし、途中で水を足さねば煮詰まりすぎてしまわないか?あるいは、途中で「追い鶏ガラ」をすれば、より旨味は増すだろうなぁ...とかとか、いろんなことに思いを巡らせながら味わうスープ。実は結構美味い。「魚介と豚骨」は他所でもあるが、「魚介と鶏白湯」のこの味は、京都府南部には他にない(んじゃないかな?←自信なさげ)
しかしそれは「鶏骨を、30時間煮込む」という言葉から想像するような極めて濃密なものではなく、ほどほどの濃厚感なのだが、スープとしての味わいはしっかりしていると感じた。
レアチャーシューは、ソレを売りとしている城陽のあのお店や天理のあのお店のような説得力のあるものではなかった。が、炙りチャーシューの方はどうなんだろう?という興味は今これを書きながらも依然ある。
拍子木メンマは、ごく自然体な味付け。コリコリザクボキな食感の楽しさ。
低加水気味ストレート細麺は、パツンとした食感とか、シコシコした感触とかで口の中が喜ぶような主張は今ひとつ感じられなかった。お店の中で見つけたあるアイテムから、おそらくは大阪府枚方市のミネヤ食品工業のものだと推察。 

そして「先にやってきたチャーハン」。コレ、絶品。
味付の濃い薄いの好みって、ホント人それぞれだとは思うのだけれど、チャーハンにどぎつい味付けを求めない自分にはまさにドンピシャのチューニング。見た目の色がけっこう濃いので強い味のようだが、実際に食べてみると、程よいところにタマゴとネギとゴハンが、パラっとホクッとふんわりと...絶妙のハーモニー。
しかし、そんな絶品チャーハンを、なんで百均で買ってきたみたいな安っちいプラッチックレンゲで食わせようとするのか?ラーメンとのセットなら、ラーメンについているレンゲで良いではないか...とか思いながら、ついてきた安っちいプラッチックレンゲで結局平らげた。しかし、アレはあまりにもったいない。レンゲひとつで、全くイメージ変わると思うんだけどなぁ...。 

営業時間等のデータが見つからないなあ...と思っていたら、メニュー表のなかにそれはあった。ココでは「麺屋ぎん琉」となっている。
 

しかし、会計を済ませて外に出たら、駐車場の看板は「らーめんぎん琉」。どっちなんでしょうねホント(笑)
帰り道、食べている時には あまり感じていなかった、口の中にどぎつい後味がいつまでも残っているのが、ああ、残念だなぁと思った。
初訪して感じたのは、チャーシューが選べたり、具材が結構しっかりしていたり、(将来的には)タレが選べたり、 廉価な設定の中で相当頑張っているなと感じ取れること。それと同時に、チャーハンのレンゲとか、お店を出てからの「後味感」等に、残念なところもあること。いいところと、そうでないところ。その両方が突出した感じで同居しているなぁ、ということ。
宇治市とは、ラーメンにとって不思議な場所で、斬新なお店はなぜか長続きしない気がしてならない。
(「すぅたま麺あいあい亭」とか 「らぁめん まだら」とか。)
そのわりに、斜め向かいの「ラーメン名木」とか、その少し南にある「スタミナラーメン宇治店」が貫禄を持っていたりするとともに、どこまでもアキラに近似値なラーメンに角煮が売りだというお店とか、ほとんどKTYにキワキワなお店とか、一体どうやって豚骨を煮込んでいるんだろうか怪しい豚骨ラーメンのお店が現存していたりする。
そんな中で、このお店の存在の今後は、やはり気になるところである。  


人気ブログランキングへにほんブログ村 グルメブログ ラーメンへ
にほんブログ村 ← ランキング参加実験中。ワンクリックのご協力をゼヒ!

【らーめん(麺屋)ぎん琉】
11:30〜翌1:00
不定休
宇治市伊勢田町名木3-1-42
P:あり

らーめん ぎん琉ラーメン / 伊勢田駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
« 幻の中華そば... 麺家大和@近... »
 
コメント
 
 
 
「ミネヤ」の麪は (月 旧一)
2015-01-07 00:53:49
「ミネヤ」の麪はパツパツ感が強すぎて、中華麪といふよりはパスタライクに感じます。

最近、このテのパツパツ麪の店が多いですが、まぜそばなら丁度いいかも知れないけれど特に和風スープとの相性が惡いことこの上ないのに平氣で出してるところが多いのが殘念。
何せ自家製麪なのにパツパツ麪作つて和風スープに合はせてゐる樣なとんでもない店まである始末。

まあこの記亊の樣なお店なればそれも致し方なき亊かな、とは思ひますが・・・
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。