夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

まだ宝石が欲しいですか?    コムラサキシキブ

2011年09月21日 10時12分27秒 |  岬な日々


朝早く、家の周りを歩いてみると、朝露が白く輝いているのを見ることができます。運が良ければ、それが真っ赤や真っ青に目を射てくることもある。
名も知らない木や草の花や実だって、色や形で心を奪います。

私にはダイヤモンドも、ルビーも必要ない。
溢れるほどの宝石が身の回りにあるから。





露草

2011年09月20日 12時45分33秒 |  岬な日々


今まで何度も取り上げてきた露草。
万葉集では10首弱。
それが古今、新古今とだんだん少なくなってきています。
おまけに、古今、新古今では、万葉の詩をヒントにして作られています。

そのどれもが露草の儚さ、移ろいやすさをメインにして詩が詠まれています。
染めの道具として、身近な花だったので、万葉ではよく詠まれたのでしょうが、時代がすすむに従ってより美しい、庭に植えるような花に興味が移って行ったのでしょうね。


いつもは適正露出で露草の空色を出そうとしていますが、今日はあえてアンダーに。






見まく欲り あが待ち恋ひし秋萩は

2011年09月19日 15時28分23秒 |  気になる詩、言葉


見まく欲り あが待ち恋ひし秋萩は
   枝もしみみに花咲きにけり
       詠み人知らず
       万葉集 10-2124

欲り(ほり)

見たいと待ち望んでいた秋の萩は
  枝もたわわに花が咲いてきた

萩というと先日の写真のように、「集合写真」を撮ってしまうことが多いのですけど、今日はちょっと趣向を変えてクローズアップでお見せしましょう。もっともこの詩に限れば、今までの集合写真の方が合ってましたね。
ただし、これは一つの花ではなく、双子になってますね。

万葉集の中では一番多く詠まれている花が萩です。もっとも字は波疑とか波義とかを当てるときと、芽とか芽子を当てたものがあるそうです。
もっとも風車は万葉仮名は苦手なので、原典にはなるべくあたらないようにって心がけておりますけど、、、、、

  ちなみに、この詩の元は
「欲見吾待恋之秋芽子者枝毛思美三荷花開二家里」
なんですと。自信を持って宣言いたします、アンチョコがあっても風車には詠み下せない。 
    
最初のグループは音から来た当て字ですが、芽とか芽子は萩は古株から芽を出してくるからそう書かれたのだそうです。ちなみに生(は)え芽(ぎ)というのが始まりのようですね。

萩の字は、だいぶ後に、秋に一番愛される花として、草冠に秋を書いて萩と読ませたのだそうです。

古今、新古今にもたくさん詠まれています。
今後もしばらくはご紹介して行くことがあると思います。


柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺  正岡子規

2011年09月19日 15時08分48秒 |  気になる詩、言葉


子規が法隆寺の茶店で御所柿なんぞを食べたのだそうですよ。
そしたら、法隆寺の鐘がゴ~ンと響いてきた。
子規は食通としても知られていましたけど、柿も好きだったんでしょうね。
柿が出てきて嬉しいな~って思った時に、法隆寺の鐘が響き渡ってきた。
ゴ~ンなんて書きましたけど、あんなどっかの社長さんの名前みたいじゃなく、本当はゴ~~~~~~ンなんて余韻を響かせていたんでしょうね。
その時の子規の心情と目に映る景色、その時の空気が感じられるようじゃありませんか。

それにしても、皆さん、風車は柿が大好きなんです。
残暑のお見舞いをかねて、柿をた~くさん送ってきていただいても、風車は怒りませんからね。

さて、いつになったら鐘が聞こえるのでしょうか。。。。。


おでん

2011年09月17日 20時13分05秒 |  食べるために生きる


残暑厳しい折、スーパーでおでんの種が売りだされておりました。
この暑いのにって思いながら、じゃが芋と大根とおでん種を買い求めました。
美味しかったです。
でも、背中はびしょびしょ、、、、

おでんと夢幻泡影で検索をかけてみました。
おでんのことを書いているはずだけど、いつ頃かなって思ったのです。
去年の10月20日におでんを作るのに茹で卵を作ろうとして、煮過ぎて水がなくなって爆発した話を書いておりましたね。たぶん去年はこれが最初だったのでしょうか。
まあ、お恥ずかしい話ですけど。

今日は、写真を撮る前におでんがなくなってしまいましたので写真はなし。
まあ、おでんなんて写真は必要ないでしょうしね。

写真

2011年09月16日 08時32分34秒 |  姥捨て山は大騒ぎ


飛びものは飛んでなきゃってよく言っておりますね。
私の写真は目に触れたものの印象。

図鑑的に正確な写真を撮るのであれば、花であっても、花、それを支える額、茎、葉、そして葉のつき方、、、、盛り込まなければいけない約束事がたくさんあります。
鳥も、その種の特徴をどう現すかが問題ですよね。

でも、悲しいかな私には植物にも、動物や鳥、昆虫にもまったくの素養がありません。図鑑的な写真を撮るための準備がない。

ということで、好むと好まざるとを得ずに、「印象」ってことで逃げなければならないのです。
だから、鳥だって、花だって、面白いと思えば元の被写体が分からなくなるほどの超クローズアップだって私的には「あり」ですね。
なんせ、飛んでいる鳥の目玉の中に写している私の姿が撮れないかな~なんて思ったりするくらいですから、、、

写真を復活したのも、散歩を続けるために付加価値が欲しいということでした。
寒い時、暑い時に、健康のためとは言いながらあの苦行者みたいな散歩を続けていくためには、写真を撮るって別な楽しみが必要だったからです。
それも少し萎えてきたな~っと思い始めたときに、チビ太がやってきてくれました。チビ太を散歩させなきゃって別な意味が加わりまして、だいぶ助かったのです。

でも、チビ太には可哀想ですが、発作以来、散歩ができなくなりました。
写真を撮る意味もなくなってきているんですね。

出歩きが少なくなったということは、写真どころか、日記の題材にも事欠く始末。

知人たちからは、新しい日記は、あなたが生きている証拠って言われていますし、彼らが言うように、会えないのですからね~ 生きてますよ~ってメッセージだけでも発信し続けてないと。

メモと言っても、こんな花が咲いていました、あんな鳥がいましたっていうスナップ的なものもありますけど、私のは、花の蕊だけ撮ってみたりとか、ある意味、マスターベーションでしかありませんね。
ただ、暗闇に烏であっても、その日の日記が書けて、それに何かを付けることが私には意味があるので。

でも、何もないときに日記を続けていくというのも、難しいですね~




今日の写真は昨日の鴨川からの帰り、大原の漁港に立ち寄ってみた時のものです。

今日は鴨川へ、歯医者さんです

2011年09月15日 10時59分27秒 |  姥捨て山は大騒ぎ


例の発作の時に、あの病院には歯科があるのを知りました。
歯医者にも行かなければいけないけど、心臓に問題があるときに例のキ~~ンって歯を治療されたら、ショックでまた血管が裂けるかもしれない。でも同じ病院で治療が受けられれば私の情報を共有してもらえるかと思い、集中治療室から一般病棟に移されたときに、すぐに調べてもらい、予約をお願いしました。

退院しましたが、歯科の治療はまだ続いておりますので、心臓外科と歯科の通院で鴨川にはちょこちょこ通うことになりました。


歯は全般に悪い。でも、全部を治療し始めると、結局は全部抜いてしまうことになりかねないから、応急修理で止めておきましょうねって、親切なお言葉。恐怖に背中が冷たくなりますよ。




老人病院ってありますよね。老人が多く罹る科目を置いた病院ですよね。
高血圧、糖尿、眼科、、、、 歯科もその一つですね。
今までは私にはあまり関係ないかと思っておりましたが、発作のせいで血圧、脈拍は要注意。腎臓も少しでも悪化すれば、透析が必要かも、、、、肺もやばい、、、
腰も、足も弱くなりました。
目も悪くなったし、耳ももしかしたら、、
何より、認知症の自覚があるのが怖い。
そんな状態になってきて、私もあちこちに通うよりも、老人病院があればその一か所で済めば便利だなって、今さらながら思うようになってまいりました。


鴨川の病院は老人病院ではないですけど、科目も、スタッフも下手な大学病院なんかよりも充実していますね。
私にとっての老人病院ですね。


でもまぁ、一日中引き籠りになって周りと隔絶しているよりも、1時間でもシーサイドドライブを楽しめ、綺麗な看護師さんたち(あれ、これを忘れると、ドリルでギャ~~~って傷めつけられるかも。技工士さんも美人です。はい)を見れるだけでも生きている甲斐があるってもんですよ。




ところで、今日の写真は、先日使いました姥百合。
葉なし、、、⇒歯なし。でしたよね。




仲秋の名月も終わりましたね

2011年09月14日 17時21分46秒 |  岬な日々


ちょっと旧聞になりますが、12日は久しぶりに綺麗な満月を見ました。
でも、本当に綺麗なのはこれからでしょうね。
もっと空が澄んできたら、嫦娥さんが水浴びしているのを、、、、

嫦娥と水浴び、なんだか混同しちゃってるのですよ。
嫦娥さんは 水浴びじゃなくって木を切っているんですよね。
でもそれってあまり色気がないし。
まあ、いいかと思います。



皆さんは名月をどう観賞されましたか。
私は友人と見ることになっていたのですが、ドタキャンされました。
まあ、男二人で天体望遠鏡を使いながら嫦娥さんを探しているなんて、あまりにも侘びしすぎますからね。





代わりにというのか、お昼に師匠から近くに来ているからって電話があり、一宮の骨董屋さんにお連れしました。結城の着物なんぞをにこにこしながら買って帰られました。
なんせ、オーナーが包みかけて、小さな穴があるから売れないって言い出して、それでも欲しくって、結局半値以下にしてもらって持ち帰えられたのですけど。なんか粒みたいなのが入っていて、くぼんでいただけだった、儲けちゃったって大喜びで電話がありました。
オーナーは天下のMデパートの特選の着物売り場に長くおられたのだそうで、時代を経た上布などがぼろぼろと積んであります、着ものや、織物の好きな方には宝の山なのでしょうね。

江戸小紋、とても手の込んだ友禅、、、、師匠はなんだか気持を残されているようです。
また行きたいとのこと。
もっとも、私は、女の人の買い物に付き合う趣味はありませんので、次回はご遠慮いたしますけどね。
駅から近いし、分かりやすいところだから、着物好き敬老会みたいなのを組織して行かれるといいですね。

来られる方々、もしかしたら嫦娥さんと同じくらいのお歳なんですよ。
U20ならもっとお世話したのに。
1時間近くも粘られて、やっと駅までお送りしましたが、夕方になりそうで内心あわてておりました。

嫦娥さんの撮影会がありますのでね。



ということで、12日のお月見の用意まではできませんでした。
それで、昨日、先日からご紹介している葛の花と韮、そしてツルボ(こちらは始めてですね)をあしらって、お月さま(というか、月の女神さま)に供えました。



お気に入りになって、かぐや姫様でも御幸があれば嬉しかったけど、残念、昨日はそれもなかった。
あ~ぁ。待ちくたびれた。