夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

コッツウォルズ  追憶

2010年04月16日 23時03分32秒 | 私も作ってみました
テレビでコッツウォルズをやっていた。
懐かしい風景。
静かに、平和に、のんびりとした時間がテレビからも伝わってきた。

私がしばらく過ごしたのは、6月で、たぶんテレビと同じような時期だったけど、もっと田舎の村だった。だからこのテレビ以上にもっともっとのんびりとした時間を過ごした。
牧場の中、林の中を歩き回り、あそこの草原の風景、ここの清流にまつわる景色、そして、ホテルでの本当のイングリッシュ・ブレックファースト、ドライブの途中で入り込んだマナーハウスでのアフタヌーンティや、カフェでの一杯の紅茶で生まれる村の人との他愛もない話。
まだ、仕事をしているころだったので、東京の雑然として、騒音にまみれ、時間に追われていた現実とはあまりにもかけ離れた夢のような時間だったし、とても貴重で、心が表れる気持ちがした。

でも、狭い道で、道路標識もあまりないところを車で走り回っていたので、また訪れても、同じ場所にたどり着ける術もなくなった。
このような追憶というのは、心の底に諦めにも似た、もう叶わない夢って気持ちがあるからこそ余計に美しさを与えるのでしょうか。

桜花 散ればいや増す 恋心
         風車






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