夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

味噌

2021年02月07日 11時32分53秒 |  食べるために生きる

 

 

またまた、豚汁の写真ですけど、

   締めで、おじやになっちゃってる。

まあ、けっこう頻繁に作るものだから、写真も多くなりますよね。

さつま芋が野菜室に転がっているので、それを入れようかなんて思いながら、、、、

出来上がりには入っておりませんでした。

予定は未定、、、なのですよね~

 

ただ、豚汁。九州生まれの私としては我が家風のさつま汁が好みなんですけど、

我が家風というのは、本来のさつま汁は鶏で、さつま芋は必ずしも必須じゃない、それが我が家では、豚汁にさつま芋が普通なんです。

ただ、こちらで作るとどうもパンチがない。さつま芋と豚の甘さと味噌の辛さのバランスがいまいち、、、、

理由は分かっているんです。

我が家には今は味噌は一種類のみ。こちら風の柔らかな味の味噌。

これだと何でも合うので重宝しているんですけど。

実家では、味噌も何種類か、醤油も何種類か常備されていて、合わせるものによって一種とか、二種をまぜるとか、、、それが普通でした。

みそ汁も、具が大根だったり、ナスだったりと、それに合わせて味噌も選ばれてきていたんです。

 

さすがに醤油は未だに、普通のや、白醤油、刺身醤油くらいは冷蔵庫に転がっていますけど、味噌は、そういえば関東に来て味噌屋に行ったことも、自分の味噌屋ってのもないですね~

文化果つる関東なんぞに来て、最初に驚いたのが、なんでもかんでも濃い醤油仕立て、、、

あれを食べても、これを試しても、みんな同じ味。材料の持ち味なんて発掘しても出てこなかった。

でも、それに慣れてはやうん十年。それが当たり前になってしまいましたですもんね~

 

ってことで、我が家風のさつま汁は、辛めの麦味噌じゃなきゃって言っても、手に入れようとするとはるばる遠く出かけなきゃならない。

御覧なさい。同じ豚の料理でも、京都の大原の牡丹鍋。あの赤白の合わせ味噌のバランス、、、、

あんな繊細さ、関東の蛮族じゃ分からないんだ。

 

私食べる人なら、何でも文句を言えるけど、

作ってくれる人がいないんじゃ、自分で工面しなきゃね。

でも、文化のないところで、文化的な生活なんてやろうと思っても、面倒くさいんですよね。

流れに掉さしてもしょうがない。

関東に入ったら関東の生活しかないか。