｢人口減少｣楽観論に逃げる日本の避けがたい未来

｢人口減少｣楽観論に逃げる日本の避けがたい未来
>なお、「国は国債を返済する必要がないのだから、負債のことは無視しても良い（＝資産の増加にだけ着目すれば良い）」という主張を耳にします。ただ、負債を返済しないとしても、現実に財政難を理由に年金・医療の水準が引き下げられており、負債を無視して構わないというのは、あまりにも乱暴です。

>日銀は、リフレ派の主張を全面的に取り入れ、異次元の金融緩和を断行しました。しかし、それから10年近く経っても、金融緩和を解除できていません。「デフレは貨幣現象である」という認識は間違いで、実体経済の現象だということでしょう。

>さらに心配なのが、人材です。少子化による労働力人口の減少で、すでに人手不足が深刻化しています。飲食店・コンビニ・建設・介護といった業種は、外国人労働者抜きではもはや事業が立ち行かない状態です。

>いまのところ、中国・ベトナム・インドネシアなど近隣の発展途上国から日本に出稼ぎに来てくれています。しかし、今後これらの国の給与水準が上昇したら、他の先進国と比べて賃金が低い日本は、見向きもされなくなるでしょう。