イギリスの田舎とB&Bめぐり

留学中の娘を訪ねた45日間のイギリス旅行記。月1間隔でUPしていく予定なので、ゆっくり・じっくり読み進めてください。

20  バース 2    6月28日(水)

2013-03-10 21:21:21 | イギリス旅行記
  今日は、週一回水曜日に開催されるアンティークマーケットの日だ。

  このマーケットは結構有名らしく、近郊の人やディーラー達で賑わうそうだ。この日、私達がバースに居るのは偶然ではない。こうなるように、日程を組んだのだった。
  それだけに、前日からワクワクソワソワで、朝食もそこそこに会場へ向かった。疲れて朝食に降りて来なかったノブさんを残して・・・
  
  マーケット会場はホテルから5分程の近さ。黒ずんだレンガ造りの建物の前に看板が立ち、未だ人はそんなに多くはなさそう。一歩中に踏み込むと薄暗くて、最初は良く判らなかったが、目が慣れてくると細長く奥行きの深い廊下の両側に、小さな店がズラリと並んでいるのが見えてきた。どの店も持参した台や棚の上に、商品を無造作に並べていた。気軽に手にとって見られるのが嬉しい。中には高価なものを鍵のかかるガラスケースに陳列しているのもあるにはあったが。
  ワクワクしながら、1軒ずつ丁寧に見て回った。店主はみな話し好き。日本人と見ると(知識が余り無いと思われ)すすんでいろいろ説明してくれた。
  私達が欲しいものはだいたい決まっていて、小さなアクセサリーや置物、それに紅茶に関連する雑貨などに、いつも目が行ってしまい、あれこれ物色を始める。
  今回も迷ったあげく数点買い求め、満足して会場を出た。

  市中を流れるエイボン川に掛かるプルトニー橋は、両サイドに店舗が並ぶ、フィレンツェのポンテベッキオ橋を模して作られた橋だそうだ。



道を歩いていて、いつ橋にさしかかったのか分からないが、5年前に来たとき買ったパン屋さん(PHIPPS)を見つけて「橋の上」と気が付いた。相変わらず美味しそうなパンがウィンドウいっぱいに並んでいる。
   偶然にも、元気を取り戻したノブさんと店の前でパッタリ出会ったので、奥のレストランで昼食をとることにした。

  それぞれ気に入ったパンに紅茶という、いたって簡単かつ安上がりな昼食であったが、紅茶はポット入りで(イギリスでは必ずポットで供される )たっぷり飲めて満足!ここは人気の店らしく、お客が引っ切り無し。注文に応じて忙しく立ち働く店員さんの様子が席から面白く眺められた。
 




  再び買物がてらのぶらぶら歩き。バースは常設のアンティークショップも軒並みにあって楽しめる。ノブさんの大きな買い物はテディーベアと旅行カバン。時々エンストを起こしてしまう日本から持ってきたカバンは、慈善事業団体オックスハム(OXHAM)に寄贈し、新しく特大のサムソナイトを購入。私達も、これで異動がやり易くなるとホット胸を撫で下ろした。
オックスハムは全国いたる所に店舗を展開しており、あらゆる物の寄付を受け入れている。ミチはある時、ウェディングドレスを見たことがあるそうだ。寄付された物は必要があれば修理して、格安でオックスハムの店で売られるという仕組みだ。売上金は慈善のために使われている。「不要になった物をむやみに捨てず必要な人に再利用してもらう」この循環が素晴らしいと思う。
私も目に付けば店に入って、いろいろ物色するのが楽しみだった。何度も洗濯を繰り返した風情の、しかも丈夫な生地と堅牢な染めと型崩れしていないしっかりした仕立て・・・三拍子そろった子供服を見つけたら、喜び勇んで、遊び盛りの孫へのお土産に買い求めた。値段は大抵100円から500円どまりと大変お買い得!
 
夕方、閉館ぎりぎりにバース観光の目玉「ローマンバス」に入館し、古代ローマがイギリスに侵攻してきた時に発見開発した温泉施設を見物した。現在も豊かに湧き出る温泉は、いったんプールに溜めてあとは流すだけ・・・日本人から見れば、なんとも勿体無いかぎり(ちなみに、英語バス(bath風呂)の語源はここから)。




ホテルに帰り、夕食はホテルのレストラン(というより小ぢんまりしたダイニングルーム)で。相客もなくゆっくりくつろぐことが出来た。
 
明日はレンタカーでコッツウォルズへ行く。ドライブマップで入念に道路をチェックする。イギリスの道は、離合できないような狭い田舎道でも全て番号が付いており、地図に載っているので(標識もある)わかり易いのだが、当然のことながら全て英語と数字なので走りながら素早く読み取るのが難しい。ナビゲーターとしてはなるべく運転者ミチの足を引っ張らないように頑張らなければ!!!


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