教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

<大学入試>「良心に期待」携帯カンニング対策は難しく

2012年02月16日 16時17分13秒 | 受験・学校

毎日新聞 2月16日(木)10時54分配信 『大学入試がピークを迎えている。昨年、京都大などが狙われたカンニング事件の余波で、各大学は携帯電話などの情報ツールを使ったカンニング防止に神経をとがらせる。だが対策は難しく、大学側からは「受験生の良心に期待する」との限界説も聞こえてくる。【福田隆、遠藤拓】
 昨年の事件では、京大の試験中、携帯電話を使って問題をインターネットの掲示板に投稿、解答を募った男子予備校生が、京都府警に偽計業務妨害容疑で逮捕(後に不処分)された。予備校生は机の下で携帯電話を操作、同志社、立教、早稲田各大学でも同様の不正をしていた。
 カンニングは、大学など試験を実施する側にとって社会の信頼を失う大問題。1月14、15日の大学入試センター試験では、携帯電話など電子機器類を監督者が机上で電源を切らせた後、かばんの中に入れるよう指示。センターによると不正行為の報告はないという。 しかし、それ以上の対策はなかなか困難だ。昨年の事件で、被害を受けた早大。さまざまな方法を検討したが、携帯電話の妨害電波を発する装置の導入は「会場周辺にも影響が及ぶ」として見送り、身体検査は「多い日で1万人以上の受験生をさばくのは難しい」と断念した。結局、研修や巡回の強化という古典的なやり方に落ち着いた。早大広報室も「今できることを徹底し、あとは受験生を信じる」と話す。 毎年約11万人が志願し、3年連続で全国最多となる見通しの明治大は、16日までの一般入試前の説明で「携帯電話を身につけていれば、場合によっては答案を無効にする」とアナウンスした。東京医科歯科大でも、1部屋あたりの監督者を通常4~5人から1人増員して対応する。 事件の主な舞台となった京大では、昨年11月、学内調査・検証委が「通信機器等の急速な高度化のすべてに対応することが難しい現実の中で、受験者の良心・倫理観に期待することを基本」とすることを確認。募集要項には「不正行為等の取り扱い」を新たに書いて、「長い間、机の下に手を入れたり、服のポケット等に手を入れたりすること」など紛らわしい13行為を列挙。不正と認められれば「全教科の受験資格を失う」と事前警告した。京大は「監督者の数は増やして対応するが、それ以外はお答えできない」とピリピリムードだ。 一方で、受験生の反応は冷ややか。東京大で大学入試センター試験を受けた男子浪人生(18)は「カンニングをしようと思わない人には、どんな対策が取られても関係ない。要はケータイのスイッチを切ればいいだけでしょう?」とうんざりした様子で話す。 犯罪心理に詳しい碓井真史(うすい・まふみ)新潟青陵大大学院教授(社会心理学)は、「カンニングを完全に摘発するのは無理」と断言し、「少なくとも1人の監督者が常に受験生の死角から監視するようにするなど、うまく巡回して不正ができない空気を作ることが重要。摘発して退場させるより、カンニングを思いとどまらせる方が教育機関としてふさわしい対応だ」と提案している。』

大学入試は、公正でなければならないので、各大学側もカンニング行為を軽視しないで試験監督官を増やしたりも、試験監督の方法工夫すべきです。高校の先生より大学の先生が試験監督が下手というのでは少しお粗末ではありませんか。今後携帯電話機能も向上し、巧妙なカンニングもだきるかもわかりませんが。不正行為をして大学合格するような受験生に大学生として、大学人としての資格と値打ちが有りますか。インテリとしての良識や自覚、自主性が必要と思います。

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