教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

京都・静岡でも受験料肩代わり 藤枝明誠は800万円

2007年07月27日 12時48分41秒 | 受験・学校

大学の合格実績の「水増し」問題で、京都府、静岡県の3私立高校でも、成績優秀な生徒の受験料を負担して有名私立大学を受けさせていたことが分かった。 新たに判明したのは、花園・京都市右京区、京都成章・同西京区、藤枝明誠・静岡県藤枝市の3校。このうち、京都成章は「倫理的に問題がある」として今春の入試から、受験料の負担をやめている。花園は今年1月の大学入試センター試験で高得点だった12人が対象に、それぞれ同志社大学か立命館大学の学部・学科を六から八つ、大学入試センター試験の結果だけで合否が決まる枠で受け、学校が受験料を出した。 京都成章は昨春、生徒5人に同志社大学を1学部ずつ受けてもらった。数年前から毎年、5人程度に受験を依頼していたという。 藤枝明誠も過去4年間にわたって生徒100人余の受験料を学校で負担していた。今春は37人に明治大学、立命館大学などの300近い学部・学科を受験させ、受験料約800万円を負担した。37人で延べ288の学部・学科の「合格実績」になったという。受験料の負担は、学校の広告費と考えるたのでしょうか。私立の歴史ある有名進学校は、大学合格者数の実績が有り生徒は集まって来ますが、それ以外の進学校に転進した中堅校以下の高校は、少子化の影響を受け定員確保が大変な時代に入っていると思います。上位の有名進学校も今日や明日に合格実績を上げて来たのでは無く長年の学校と先生方の努力による汗や生徒の皆さんの勉強の成果です。今回の水増合格者数問題で、大学側も一人で、20ぐらい学部と学科を受験出来る今の制度を考え直すべきです。学校の依頼を受けて試験を受けた優秀な生徒さんも試験手続き等で疲れたと思いますが。合格者実績水増し問題を起こした私立高校は、ベテランの塾関係者に聞きましたが評判の良い学校ではないと言われました。来年からは、特定の優秀な生徒にだけ受験を勧めず、一人一人の生徒さんが頑張って大学に合格出来るように底上げをし、大学への合格者数を増やす努力をして下さい。そうしないと学校関係者の評価や保護者の評判が悪くなり、18歳人口の減少に伴い定員割れ、大学の系列校になるか廃校に追い込まれる可能性も将来的に予想されます。私立高校は、総進学高校化で高校間の競争が激化し自然淘汰される高校も出て来ると思われます。合格者数を競った結果、高校教育の本来の目的や原点を忘れ、人間性が疎外されないようにして欲しいと思います。

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